機械設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械設計製図Ⅱ
科目番号 0249 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 _機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 『ウィンチの設計』上野誠、パワー社
担当教員 竹村 学

到達目標

個人ごとに与えられた仕様(揚程,荷重)に沿って,ロープ選定,巻胴形状の設計,速度比(減速)およびそれを実現するための歯車設計,ブレーキ装置の設計,軸設計(ハンドル軸、中間軸、ドラム軸)に関して各種規格を調べ,加工方法を考慮しながら部品の設計を行う.部品図に関しては設計製図の基礎能力を確認するために2D-CADにより作図を行う.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1仕様を満たし,加工方法を考慮した部品を自ら設計することができる.仕様を満たした部品を設計することができる.左記ができない.
評価項目2設計した各部品を組立構想図上に的確に表現することが出来る.設計した各部品を組立構想図上に表現することが出来る.左記ができない.
評価項目3設計した各部品を2D-CADで的確に表現することが出来る.設計した各部品を2D-CADで表現することが出来る.左記ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
手巻きウィンチの設計製図を行う.機械工学科で学んだ専門知識を総合的に応用しながら,与えられた各自の課題について,自分の設計方針を定め,教科書や設計資料を参考にしながら,より良い設計を行うための作業を根気よく繰り返し,しかも正確にデータを積み重ねる重要性を具体的に体験する.さらに,正しい情報を伝達するための分かり易い設計書や見易い製図の作成方法も学習する.
授業の進め方・方法:
設計書(概要設計書・詳細設計書)について50%(各25%).組立構想図25%.部品図25%.(上記のいずれも提出期限遅れは最大10%まで各評価を減点する.)総合評価で60点以上を合格とする.
注意点:
試行錯誤の連続です.持てる知識をすべて活用してください.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要設計(ロープおよび巻胴) 個人別課題で要素ごとに概要設計書を書くことができる。
2週 概要設計(速度比および歯車) 同上
3週 概要設計(ブレーキ) 同上
4週 概要設計(ブレーキ) 同上
5週 概要設計(軸) 同上
6週 概要設計(軸) 同上
7週 詳細設計(ロープおよび巻胴) 個人別課題で要素ごとに詳細設計書を書くことができる。
8週 詳細設計(速度比および歯車) 同上
2ndQ
9週 詳細設計(ブレーキ) 同上
10週 詳細設計(ブレーキ) 同上
11週 詳細設計(軸) 同上
12週 詳細設計(軸) 同上
13週 組立構想図 部分計画図と詳細設計書をもとに組立構想図(部品表含)を描くことができる。
14週 組立構想図 同上
15週 組立構想図 同上
16週
後期
3rdQ
1週 組立構想図 同上
2週 組立構想図 同上
3週 組立構想図 同上
4週 部品図 最終修正した部分計画図と全体構想図をもとにJISに則った正しい製作図をCADにより描くことができる。
5週 部品図 同上
6週 部品図 同上
7週 部品図 同上
8週 部品図 同上
4thQ
9週 部品図 同上
10週 (本科目は,90分×2コマ/週行っていくため,後期9回目で完了)
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
図形を正しく描くことができる。4
図形に寸法を記入することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの役割と構成を説明できる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。4
機械設計機械設計の方法を理解できる。4
標準規格の意義を説明できる。4
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。4
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。4
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。4
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。4
軸の種類と用途を理解し、適用できる。4
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。4
キーの強度を計算できる。4
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。4
滑り軸受の構造と種類を説明できる。4
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。4
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。4
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。4
歯車列の速度伝達比を計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000002020
専門的能力000005050
分野横断的能力000003030