機械工作法Ⅱ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工作法Ⅱ
科目番号 0284 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 生産加工入門,数理工学社
担当教員 佐藤 嘉

到達目標

除去加工(切削加工,砥粒加工)の分野を学習する.切削加工,砥粒加工を理解し,機械設計・製作時に工作物の材質・形状に対する適切な加工法,工具の選択等が自ら行える

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12次元切削モデルを定量的,式を用いて説明できる2次元切削モデルを定性的に説明できる2次元切削モデルを説明できない
評価項目2切削加工,砥粒加工の工具を加工時に選定できる切削加工,砥粒加工の工具材料,特徴を説明できる切削加工,砥粒加工の工具材料,特徴を説明できない
評価項目3特殊加工の種類と特徴を特に放電加工,レーザ加工については原理も含めて説明できる特殊加工の種類と特徴を説明できる特殊加工の種類と特徴を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
切削加工,研削加工.および研磨加工の原理,詳細な方法,各種工具について演習を交えながら学習する.また,代表的な特殊加工である,放電加工およびレーザ加工について,原理,方法を学ぶ.また,最後にモノを作るデザインについて学ぶ.
授業の進め方・方法:
1回の試験(70 %),毎回授業での演習結果,質問・コメントカード内容(30 %)より評価する.60点以上で合格とする.
注意点:
・演習課題を出すので必ず自ら実施し,期日までに提出すること
・切削加工において,定量的な計算を扱い,加工現象をイメージする.数学,物理の知識を復習しながら取り組んで欲しい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.各種機械加工の種類,名称,およびその装置の構造
2.切削加工のモデルと現象
・旋盤,ボール盤の構造,方法について説明できる
・フライス盤の構造,削れ方,
 方法について説明できる
・2 次元切削現象を説明できる
・切りくずの形態,熱の発生,構成刃先を説明できる
・切削比,せん断角等の切削
 因子を説明かつ計算できる
2週 3.切削工具とその摩耗,寿命 ・切削工具の種類,材質を説明
 できる
・切削工具の摩耗機構及び工具寿命について説明できる
3週 4.砥粒加工
  ・砥粒加工概論
  ・研削加工現象
  
・砥粒加工の方法と特徴を説明
 できる
・研削加工の原理,方式を説明できる
・砥石の3要素,ツルーイング,ドレッシングを説明できる
4週 ・研磨加工の原理と現象 ・超仕上げ,ホーニング,ラッピング,研磨加工の原理と特徴を説明できる
5週 5.特殊加工
  ・特殊加工概論
  ・放電加工
・放電加工の原理と加工法、およびその応用例について説明できる
6週 ・レーザ加工
  ・その他特殊加工
・レーザ加工の原理と加工法、およびその応用例について説明できる
7週 6.モノを作る:デザインと加工 ・デザインと加工の関係を説明できる
8週 試験
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。4
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4前3
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度課題,コメントその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力2000010030
専門的能力5000020070
分野横断的能力0000000