精密加工学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 精密加工学
科目番号 0297 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 生産加工入門
担当教員 佐藤 嘉

到達目標

機械加工された部品をさらに高度な寸法精度・面品質にする精密加工法、従来の加工法では対応しきれない難削材の加工や、部品形状の微細化・高密度化に伴って発展してきている特殊加工法、付着加工、マイクロ・ナノ加工法について理解し,説明できるようになることを目標とする

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1精密機械加工法の原理と特徴を説明できる精密機械加工法の概要を説明できる精密機械加工法を説明できない
評価項目2特殊加工法の原理と特徴を説明できる特殊加工法の概要を説明できる特殊加工法を説明できない
評価項目3マイクロ・ナノ加工法の原理と特徴を説明できるマイクロ・ナノ加工法の概要を説明できるマイクロ・ナノ加工法を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
精密加工法、特殊加工法、付着加工、およびマイクロ・ナノ加工法について,毎回プロジェクタを用いて,イメージが湧くように説明する.授業中での演習問題,自主学習課題を出し,各種加工法の意義を考えながら受講する
授業の進め方・方法:
1回の試験(70 %)、演習結果,質問・コメントカード内容(30%),により評価する。総合60点以上で合格とする。
注意点:
・毎回,質問コメントカードを配布する. 出席カードも兼ねているので,必ず自筆で記入のこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.精密加工序論
(1) 精密機械加工の概要
・精密加工法の分類を説明できる
・加工変質層について説明できる精密に加工するための留意点を、装置、計測、環境、および加工法の観点から説明できる
2週 (2) 精密除去加工
・精密切削用工具と精密切削方法を説明できる
・精密に研削する方法を説明できる
・精密研磨法の原理と方法について説明できる
3週 2.特殊加工
(1) 特殊加工の概要
(2) 電解加工,ビーム加工,化学加工
・特殊加工の種類と特徴を説明できる
・電解加工、ビーム加工、化学加工の原理と加工法、およびその応用例について説明できる
4週 3.付着加工
(1) 付着加工の概要とウェット法(2) ドライ法
・付着加工の種類と特徴を説明できる
・めっき、アルマイトの原理と方法を説明できる
・PVD、CVDの原理と方法を説明できる
5週 4.マイクロ・ナノ加工
(1) 概要,原理とMEMSについて
マイクロ・ナノ加工法の種類とその概要について説明できる
6週 (2) マイクロ・ナノ加工法
(フォトリソグラフィーとエッチング
・フォトリソグラフィー、ドライ,ウェットエッチングの原理と方法について説明できる
・半導体の作製方法の概要を説明できる
7週 5.これまで学んできた
  生産加工の原理,方法のまとめ
・欲しいモノに対して,各種加工法の適正な適用を考えることができる
8週 6.学年末(卒業)試験
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。4
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4
材料機械材料に求められる性質を説明できる。4
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。4
塑性変形の起り方を説明できる。4
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。4
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。4

評価割合

試験コメントカード態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力1010000020
専門的能力6020000080
分野横断的能力0000000