電気電子工学実験・実習

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電気電子工学実験・実習
科目番号 0073 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 _電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 教員作成実験指導書
担当教員 保科 紳一郎,宝賀 剛,佐藤 秀昭

到達目標

1.実験の内容をよく理解し、主体的に実験に取り組むことができる。
2.実験装置を適切に取り扱うことができる。実験結果に対する適切な考察ができる。
3.実験結果をまとめ、実験内容について適切な口頭発表ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験内容・結果を適切ににまとめてレポートして提出することができる。実験内容・結果をまとめてレポートして提出することができる。実験内容・結果をまとめてレポートして提出することができない。
評価項目2実験結果に対する考察が適切に記述できる。実験結果に対する考察を記述できる。実験結果に対する考察を記述できない。
評価項目3規定した時間内で実験内容について、適切に口頭発表を行うことができる。規定した時間内で実験内容について口頭発表を行うことができる。規定した時間内で実験内容について口頭発表を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
計測器の使用方法、実験方法を修得し、実験結果より特性を把握し、その理論的な裏付けについて考察し、報告書を作成する。また、発表資料を整え、実験について担当教員および学生に対してパワーポイントを使用し12分間の口頭発表を行う。
授業の進め方・方法:
報告書70%、発表30%として総合判断し、総合評価60点以上を合格とする。報告書は基本構成、論旨の明瞭さ、図表の正確性、考察内容、実験の取り組み姿勢、レポート提出状況などを評価する。発表は図表の説明、結論内容、発表態度、質疑応答などを評価する。ただし、全テーマの報告書提出を評価条件とする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 実験説明(1) レポートの目的と書き方を理解できる。
発表会の目的、形式、準備事項を理解できる。
各実験テーマの概要を理解できる。
2週 実験説明(2) 各実験テーマの概要を理解できる。
3週 過電流継電器およびブレーカの特性試験 過電流継電器の動作時間特性を理解できる。
安全ブレーカと漏電ブレーカの動作特性を理解できる。
4週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
5週 三相同期機の特性試験 三相同期電動機の電機子電流の位相特性を理解できる。
三相同期発電機の負荷状態における電圧変動の様子を理解できる。
6週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
7週 発表 各自与えられたテーマについて実験目的、実験内容、実験結果、結果、考察、まとめとパワーポイントを使って適切に説明できる。
事前作成した資料を配布することができる。
8週 三相誘導電動機の特性試験 三相誘導電動機のインバータによる速度制御において、インバータの働きを理解できる。
三相誘導電動機の負荷特性を理解できる。
2ndQ
9週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
10週 光源の特性 白熱電球および蛍光管の各種電圧特性が理解できる。
11週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
12週 発表 各自与えられたテーマについて実験目的、実験内容、実験結果、結果、考察、まとめとパワーポイントを使って適切に説明できる。
事前作成した資料を配布することができる。
13週 サイリスタの実験 サイリスタの動作特性が理解できる。
サイリスタによる単相交流の電圧制御について理解できる。
14週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
15週 発表 各自与えられたテーマについて実験目的、実験内容、実験結果、結果、考察、まとめとパワーポイントを使って適切に説明できる。
事前作成した資料を配布することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 実験説明(1) レポートの目的と書き方を理解できる。
発表会の目的、形式、準備事項を理解できる。
各実験テーマの概要を理解できる。
2週 実験説明(2) 各実験テーマの概要を理解できる。
3週 整流回路および定電圧回路の実験 整流回路の種類とそれらの特徴を理解できる。
定電圧回路の種類とそれらの特徴を理解できる。
4週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
5週 AM復調に関する実験 FFTやスペクトルアナライザを使って、信号の周波数上の表示より必要な数値を読み取ることができる。
周波数軸上の信号操作について理解できる。
6週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
7週 発表 各自与えられたテーマについて実験目的、実験内容、実験結果、結果、考察、まとめとパワーポイントを使って適切に説明できる。
事前作成した資料を配布することができる。
8週 論理素子の特性測定 TTL、C-MOSの論理回路素子の違いと特性を理解でききる。
4thQ
9週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
10週 演算増幅回路の実験 演算増幅器を使った反転増幅器、積分回路の特性を理解できる。
CMRRの意味とその特性を理解できる。
11週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
12週 発表 各自与えられたテーマについて実験目的、実験内容、実験結果、結果、考察、まとめとパワーポイントを使って適切に説明できる。
事前作成した資料を配布することができる。
13週 2次系の周波数、時間領域における特性測定
LCR直列共振回路を用いて、その周波数特性と過渡応答との関係を理解することができる。
14週 レポート整理日 提出した報告書の添削箇所を加筆修正するとともに更なる考察を行うことができる。
15週 発表 各自与えられたテーマについて実験目的、実験内容、実験結果、結果、考察、まとめとパワーポイントを使って適切に説明できる。
事前作成した資料を配布することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。4
交流回路論における諸現象について実験を通して理解する。4
過渡現象について実験を通して理解する。4
半導体素子の電気的特性の測定法を習得し、実験を通して理解する。4
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4
論理回路の動作について実験結果を考察できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合03000070100
基礎的能力0000000
専門的能力03000070100
分野横断的能力0000000