電気電子材料

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気電子材料
科目番号 0241 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 _電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代電気電子材料,山本秀和・小田昭紀 著,コロナ社
担当教員 森谷 克彦

到達目標

1. 各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の基礎物性を説明できる。
2. 各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の特性、原理を作図等により自分の言葉で説明できる。
3. 各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)が日常の製品でどのように使われているか、応用・活用事例を示すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の基礎物性を説明でき、関連した計算問題を解くことができる。各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の基礎物性を説明できる。各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の基礎物性を説明できない。
評価項目2各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の特性、原理を作図等により自分の言葉で説明できる。各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の特性、原理を作図等により説明できる。各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)の特性、原理を説明できない。
評価項目3各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)が日常の製品でどのように使われているか、応用・活用事例を示すことができ、その原理を理解できる。各種材料(導電材料、半各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)が日常の製品でどのように使われているか、応用・活用事例を示すことができる。各種材料(導電材料、半導体材料、誘電材料、磁性材料)が日常の製品でどのように使われているか、応用・活用事例を示すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義では固体物質に共通する基本的事項を学習した後、現在理論的にも実用的にも重要と思われる半導体の基礎物性とpn 接合、誘電材料、磁性材料の基礎物性を中心に学習する。また近年問題視され始めているレアメタル・レアアースに関しての基礎的な知識に関しても学修する。
授業の進め方・方法:
前期中間試験20 %、前期末試験20 %、後期中間試験20 %、学年末試験20 %、提出物10%、受講態度・学習への取り組み方10 %を総合的に評価し、総合評価60 点以上を合格とする。各試験は、各到達目標に対応した内容の問題を出題する。試験問題のレベルは、各到達目標が確認できる程度とする。
注意点:
電気主任技術者認定の必修科目である。
・授業中の居眠りや許可なく携帯電話・スマートフォン・タブレット端末を使用した場合、最終評価点から減点する。
・写しと判断した課題は誰がオリジナルであろうと0点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電気電子材料の物性 原子の構造と電子の振る舞い、その相互関係を理解できる。
2週 ボーアの量子化条件 ボーアの量子化条件を理解できる。
3週 原子の結合 原子の結合とその種類を理解できる。
4週 結晶構造 結晶構造と空間格子、格子欠陥を理解できる。
5週 電子の集合 電子の分布を理解できる。
6週 統計力学 熱力学と統計力学により電子の分布を説明できる。
7週 帯理論 帯構造から導電体、絶縁体および半導体を理解できる。
8週 中間試験 材料の物性について包括的に理解できる。
2ndQ
9週 金属の電気伝導と導電材料 電子の振る舞いから金属の電気伝導を理解できる。
10週 超伝導材料 超伝導現象を理解し、説明できる。
11週 透明導電材料と特殊な導電材料 透明導電材料の特徴を理解できる。
12週 半導体材料の特性と帯構造 半導体材料の特性と帯構造を理解できる。
13週 半導体の電気伝導とホール効果 半導体の電気伝導を理解し、説明できる。
14週 pn接合とその特性 p型半導体、n型半導体の性質とpn接合について理解できる。
15週 期末試験 前期の内容を包括的に理解できている。
16週
後期
3rdQ
1週 誘電体の性質 誘電体の性質を理解できる。
2週 誘電分極 誘電分極を理解し、その各種特性を説明できる。
3週 誘電分極 誘電分極を理解し、その各種特性を説明できる。
4週 誘電体の特性 誘電体材料の特性が理解できる。
5週 誘電体の特性 誘電体材料の特性が理解できる。
6週 強誘電体 強誘電体の特性とその電気伝導について理解し、説明できる。
7週 強誘電体の応用
(中間試験と解説と復習)
強誘電体の応用分野について理解できる。
8週 レアメタルとレアアースについて
(中間試験と解説と復習)
レアメタル、レアアースとは何かを理解できる。
4thQ
9週 磁性材料の性質
磁性の起源より磁性材料の性質を理解できる。
10週 磁気モーメント 磁気モーメントについて理解できる。
11週 各種磁性 5種類の磁性(反磁性、常磁性、強磁性、反強磁性、フェリ磁性)を理解できる。
12週 各種磁性 5種類の磁性(反磁性、常磁性、強磁性、反強磁性、フェリ磁性)を理解できる。
13週 磁性材料特性 交流磁化と損失について理解し、説明できる。
14週 磁性材料の応用 磁性材料の応用分野について理解できる。
15週 期末試験 本科目について包括的に理解できている。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010010100
基礎的能力3000100545
専門的能力300000535
分野横断的能力200000020