光応用工学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 光応用工学
科目番号 0251 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 新版光エレクトロニクス入門
担当教員 加藤 健太郎

到達目標

レーザ光の発振原理と特徴ならびに光半導体や光ファイバについて学び、レーザ光を用いることにより、自然光では実現不可能であった光計測機器・システムについて理解できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1レーザ光の発振原理と特徴ならびに自然光との違いを説明でき、関連した問題を解くことができる。レーザ光の発振原理と特徴ならびに自然光との違いを説明できる。レーザ光の発振原理と特徴ならびに自然光との違いを説明できない。
評価項目2光半導体や光ファイバの動作原理と特徴を説明でき、関連した問題を解くことができる。光半導体や光ファイバの動作原理と特徴を説明できる。光半導体や光ファイバの動作原理と特徴を説明できない。
評価項目3光ファイバ通信、光メモリ、光計測などの構成や動作原理を明瞭に説明できる。光ファイバ通信、光メモリ、光計測などの構成や動作原理の概要を説明できる。光ファイバ通信、光メモリ、光計測などの構成や動作原理を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
自然光とレーザ光の特徴を概念的に捉え、レーザ光が単色性、指向性、集光性、干渉性に優れていることやレーザの発振原理、レーザを利用するに当たって不可欠な光ファイバや光半導体ならびにそれらを応用した光計測・通信、光メモリなどの装置について学習する。
授業の進め方・方法:
随時行う小試験またはレポート提出40%、前期末試験50%、授業態度・学習への取り組み方10%を総合的に評価し、総合評価60点以上を合格とする。各試験は各達成目標に対応した内容の問題を出題する。試験問題のレベルは教科書、演習問題と同程度とする。
注意点:
関数電卓を講義で使用するときがある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 光導波 光波の閉じ込めの基本と光ファイバの構造の基本を理解できる.
2週 レーザの発振原理 レーザ発振の基本原理である誘導放出,光共振器の基本を理解できる.
3週 レーザおよび発光ダイオード レーザの種類,応用の概要について理解できる.
4週 レーザおよび発光ダイオード 半導体レーザの動作原理の基本について理解できる.発光ダイオードの原理の基本を理解できる.
5週 光ファイバ通信 光ファイバ通信の基礎を理解できる.
6週 光メモリ 光ディスクメモリの構成や動作原理の基礎を理解できる.
7週 光計測 代表的な光計測法の基礎を理解できる.
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子工学電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。3前4
エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる。3前3
原子の構造を説明できる。3前3
結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。3前4
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。3前4
真性半導体と不純物半導体を説明できる。3前4
半導体のエネルギーバンド図を説明できる。3前4
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。3前4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力3000100040
専門的能力500000050
分野横断的能力100000010