薬学概論(4年)

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 薬学概論(4年)
科目番号 0147 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _物質工学科 対象学年 4
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 自作プリント
担当教員 伏谷 眞二

到達目標

毒と薬の関係を理解し、薬が効果を発揮するメカニズムや、薬の副作用、医薬品の開発過程等についての理解を深める。また、中国から伝わり日本で独自に発展した「漢方薬」について理解し、そこに使われている代表的な薬用植物ついての知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1薬が使われるようになった歴史的経緯を理解し、自然界の毒がさまざまな医薬品として使われていることを説明できる。薬が使われるようになった歴史的経緯について理解でき、自然界の毒がさまざまな医薬品として使われていることを理解できる。薬の歴史的経緯を知らず、自然界の毒がさまざまな医薬品として使われていることが理解できない。
評価項目2薬が効果をあらわす仕組みについて理解し、薬の有効性、安全性および副作用について説明できる。薬が効果をあらわす仕組みについて理解でき、薬の有効性、安全性および副作用について理解できる。薬が効果をあらわす仕組みが分からず、薬の有効性、安全性および副作用についての興味が薄い。
評価項目3新しい医薬品がどのようにして開発されるかを理解し、漢方薬の基本的な性質と、漢方薬に使われる代表的な薬用植物について説明できる。新しい医薬品がどのようにして開発されるかを理解でき、漢方薬の基本的な性質と、漢方薬に使われる代表的な薬用植物について理解できる。新しい医薬品の開発過程についての認識がなく、漢方薬の基本的な性質や、漢方薬に使われる代表的な薬用植物について答えることが出来ない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
自然界の毒がどのような経緯で薬として利用されてきたのか、薬はどのようなメカニズムで効果をあらわすのか、薬の副作用はどのようなものなのか、医薬品の開発はどのように行われているのか等、薬についてのサイエンスをわかりやすく解説する。また、中国から伝わった医学を日本独自に発展させた「漢方薬」とはどのようなものなのかを解説し、「漢方薬」に使われる代表的な薬用植物を紹介する。
授業の進め方・方法:
2日間の集中講義形式で行う。6つの主題に分け、自作のプリントとスライドで説明する。質問は適宜行ってよい。最後に講義内容に関するレポートの提出を求め、評価する。
注意点:
2日間といいう短期間で行われるので、必ず出席してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.薬の起源
2.毒から薬へ(1回目)
薬が使われるようになった歴史的経緯について理解できる。
2週 2.毒から薬へ(2回目) 自然界の毒がさまざまな医薬品として使われていることを理解できる。
3週 3.薬はなぜ効くか(1回目)
4週 3.薬はなぜ効くか(2回目) 薬が効果をあらわす仕組みについて理解できる。
5週 4.薬の有効性と安全性(副作用) 薬の有効性、安全性および副作用について理解できる。
6週 5.医薬品開発の実際(1回目)
7週 5.医薬品開発の実際(2回目) 新しい医薬品がどのようにして開発されるかを理解できる。
8週 6.漢方薬の基礎 漢方薬の基本的な性質と、漢方薬に使われる代表的な薬用植物について理解できる。
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4
生物化学酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。4

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力300000030
分野横断的能力100000010