有機材料化学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 有機材料化学
科目番号 0242 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 高分子材料化学(吉田泰彦ほか)(三共出版)
担当教員 加賀田 秀樹

到達目標

エンジニアリングプラスチックの機能性を左右する構造因子を理解し、材料の高性能化を実現するための化学的手法を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1代表的なエンジニアリングプラスチックの化学構造とその機能性との関連性を理解しており、更なる高性能設計を提案することができる。代表的なエンジニアリングプラスチックの化学構造とその機能性との関連性を理解している。代表的なエンジニアリングプラスチックの化学構造とその機能性との関連性を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
高分子材料の一般的な力学的特徴等を理解した上で、機能性材料を実現するための化学的手法を学ぶ。 最近の高強度・高耐熱材料を得るための要因を分子構造レベルやより大きなスケールの構造の観点から理解する
授業の進め方・方法:
授業は主に講義形式で行う。
学年末試験70 %、レポート20 %、受講態度10%で評価し、総合評価60 点以上を合格とする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 2.金属に代わる高分子材料
―エンジニアリングプラスチック―
(1) 汎用エンジニアリングプラスチックの構造と特徴
汎用エンジニアリングプラスチックの定義を理解し、その化学構造と物性的特徴を説明できる。
2週 2.金属に代わる高分子材料
―耐熱性高分子材料―
(1) 高分子材料の物理的耐熱性と化学的耐熱性
高分子材料の物理的耐熱性と科学的耐熱性について、具体的に説明できる。
3週 2.金属に代わる高分子材料
―耐熱性高分子材料―
(2) 高分子材料の耐熱性の熱力学的解釈
高分子材料の耐熱性を、分子構造に起因するエントロピーとエンタルピーに基づいて理解できる。
4週 2.金属に代わる高分子材料
―耐熱性高分子材料―
(3) 耐熱性高分子材料の分子構造設計
耐熱性高分子材料について、いくつかの具体的な分子構造を提示することができる。
5週 2.金属に代わる高分子材料
―高強度繊維―
(1) 繊維の理論強度
高分子の結合強度に基づいた、繊維の理論強度の算出過程を理解することができる。
6週 2.金属に代わる高分子材料
―高強度繊維―
(2) 繊維の破壊のメカニズム
緩和弾性率曲線を、ガラス状態、転移領域、流動状態に分類し、それぞれの分子状態を説明できる。
7週 2.金属に代わる高分子材料
―高強度繊維―
(3) 繊維の高強度化
構造の欠陥に由来する繊維の破壊のメカニズムを理解し、実際の繊維の強度が理論強度と大きく異なる理由を説明できる。
8週 2.金属に代わる高分子材料
―高強度繊維―
(4) 次世代の高強度繊維
繊維の高強度化を可能にする化学構造や紡糸技術について、具体的に説明することができる。
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学高分子化合物がどのようなものか説明できる。4
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。4
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を説明できる。4
高分子の熱的性質を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力10001001030
専門的能力3000001040
分野横断的能力300000030