到達目標
錯体化学で使用される用語を理解している。錯体の命名法の基本を理解している。配位数と構造について理解している。代表的な錯体の性質を理解している。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 錯体化学で使用される用語と命名法を完全に理解し、実例に即した応用ができる。 | 錯体化学で使用される用語と命名法を理解できる。 | 錯体化学で使用される用語と命名法が理解できない。 |
評価項目2 | 配位数と構造について完全に理解し、代表的な錯体の性質も完全に理解できて応用もできる。 | 配位数と構造について理解し、代表的な錯体の性質が理解できる。 | 配位数と構造について理解できなく、代表的な錯体の性質も理解できない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
錯体化学を歴史的な順序をたどりながら解説し、狭義の錯体の他に有機金属を含めて、錯体に関する基礎的な知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
小テスト(20 %)および中間試験(40 %)、学期末試験(40 %)により評価する。試験問題のレベルは、
教科書および板書、授業ノートと同等とする。総合評価60点以上を合格とする。
注意点:
参考書
「配位化学-金属錯体の化学-」F. Basoloら著、山田祥一郎訳(化学同人)
オフィスアワー
授業日の16:00~17:00
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
錯体化学の歴史的発展 |
錯体化学発展の歴史を整理でき、錯体の分類ができる。
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2週 |
錯体の配位数と構造 |
錯体の基本構造が理解できる。
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3週 |
配位子 |
配位子の名称と構造、 配位原子が理解できる。
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4週 |
錯体の命名法 |
錯体の命名法を理解でき、化学式と名前の相互変換ができる。
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5週 |
錯体の異性現象 |
錯体の立体配置と異性体について理解し、区別ができる。
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6週 |
錯体の結合(原子価結合法) |
中心金属と配位子間の結合様式を原子価結合法で理解できる。
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7週 |
錯体の結合(結晶場理論) |
中心金属と配位子間の結合様式を結晶場理論で理解できる。
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8週 |
中間試験 |
これまでの授業内容を整理確認する。
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4thQ |
9週 |
錯体の電子スペクトル |
錯体の色と電子遷移の関係が理解できる。
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10週 |
錯体の反応 |
錯体の溶液内平衡、配位子置換、電子移動などが理解できる。
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11週 |
錯体の応用(物性利用) |
実社会で利用されている例を挙げることができる。
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12週 |
錯体の応用(反応性利用1) |
実社会で利用されている例を挙げることができる。
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13週 |
錯体の応用(反応性利用2) |
実社会で利用されている例を挙げることができる。
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14週 |
錯体の応用(反応シミュレーション研究) |
実社会で利用されている例を挙げることができる。
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15週 |
生物無機化学 |
錯体が関わる生体内反応の例を挙げることが出来る。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 3 | |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 3 | |
無機化学 | 電子殻、電子軌道、電子軌道の形を説明できる。 | 3 | |
イオン結合と共有結合について説明できる。 | 4 | |
基本的な化学結合の表し方として、電子配置をルイス構造で示すことができる。 | 4 | |
代表的な分子に関して、原子価結合法(VB法)や分子軌道法(MO法)から共有結合を説明できる。 | 3 | |
電子配置から混成軌道の形成について説明することができる。 | 3 | |
配位結合の形成について説明できる。 | 4 | |
錯体化学で使用される用語(中心原子、配位子、キレート、配位数など)を説明できる。 | 4 | |
錯体の命名法の基本を説明できる。 | 4 | |
配位数と構造について説明できる。 | 4 | |
代表的な錯体の性質(色、磁性等)を説明できる。 | 4 | |
分析化学 | 錯体の生成について説明できる。 | 3 | |
キレート滴定についての原理を理解し、金属イオンの濃度計算ができる。 | 3 | |
光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 | 3 | |
溶媒抽出を利用した分析法について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 70 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |