地球環境科学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 地球環境科学
科目番号 0007 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 _5年共通選択科目 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 J.E.アンドリューズ他(渡辺正訳) 「地球環境化学入門」丸善出版
担当教員 阿部 達雄

到達目標

地球的規模の環境問題、国内外の環境問題について理解できる。地球や陸地、土壌などの構成成分について理解できる。かけがいのない地球環境(大気圏、水圏、生物圏)の現状認識と環境問題の捉え方および環境汚染の原因物質などについて考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球の成り立ち、大気の成り立ち、大気汚染学習し、問題点を提起できる。学習できる。学習しない。
陸地の成り立ち、土壌の生成考察できる。ヒントがあれば考察できる。考察できない。
地球的規模の環境問題、国内外の環境問題知識を得て、考察できる。知識を得られる。知識を得ない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球的規模の環境問題、国内の環境問題について学習する。地球の成り立ちや陸地がどのようにしてできたか、岩石の成分や風化、土壌などの構成成分について講義する。地球環境(大気圏、水圏、生物圏)の現状認識と環境問題の捉え方および環境汚染の原因物質などについて学習し、何をどうすればよいのかを持続可能な循環型社会構築の観点から考えさせる。
授業の進め方・方法:
一般的な板書を利用した座学の講義。
内容により、ビデオ鑑賞、スライド、独自の資料、Blackboardにより進める場合もある。
注意点:
試験はBlackboardで行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 環境科学を学ぶにあたり「ミジンコ-静かなる宇宙」(坂田明、DVD)を鑑賞 地球環境の現状を理解できる。
2週 地球の姿、地球、大気 宇宙の誕生から、地球のなりたちについて理解する。
3週 水・生命・人間 地球の構成(大気、水圏、土壌、生物)等について理解できる。
4週 大気の化学 大気の成り立ちや成分、物理法則について理解できる。
5週 大気成分の発生源 地球の大気成分の発生源について理解できる。
6週 大気汚染 大気汚染について、原因が何かを理解できる。
7週 陸地 陸地の組成や成り立ちを理解できる。
8週 ケイ酸塩化合物 ケイ酸塩化合物の構造や性質について理解できる。
4thQ
9週 風化 物理風化、化学風化について理解できる。
10週 酸加水分解 陸水からの酸加水分解について理解できる。
11週 粘土鉱物 粘土鉱物の構造が理解できる。
12週 生物 土壌における生物の役割が理解できる。
13週 土壌の生成 土壌の生成するしくみが理解できる。
14週 イオン交換と土壌のpH 土壌におけるイオン交換現象が理解できる。
15週 土壌の構造と分類 土壌の層構造が理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3後3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3後3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。4
生物の共通性と進化の関係について説明できる。4
生物に共通する性質について説明できる。4
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。4
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。4
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。4
世界のバイオームとその分布について説明できる。4
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。4
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。4
生態ピラミッドについて説明できる。4
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合1000000100
基礎的能力50000050
専門的能力30000030
分野横断的能力20000020