到達目標
音と福祉との関わり方を医療、生理学、福祉機器、音響工学、音響心理、音場創成技術、環境など、多方面にわたって理解することを目標とする。さらに聴覚障害・発話障害とその原因について理解し、この分野での福祉機器を熟考できる知識を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 人の聴覚の構造とその機能について十分に習熟している。 | 人の聴覚の構造とその機能について習熟し、少なくとも内耳(蝸牛)の機能については十分に理解している。 | 内耳(蝸牛)の構造とその機能を理解していないレベル。 |
評価項目2 | 聴覚障害の種類とその原因について十分に習熟している。 | 聴覚障害の種類とその原因についてほぼ習熟している。 | 聴覚障害の種類とその原因について、あまり理解していない。 |
評価項目3 | 発話障がいの原因とその支援機器について十分に習熟している。 | 発話障がいの原因とその支援機器についてほぼ習熟している。 | 発話障がいの原因とその支援機器について、あまり理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
音と福祉との関わり方を医療、生理学、福祉機器、音響工学、音響心理、音場創成技術、環境などの多方面にわたる分野から考察をしていく。
授業の進め方・方法:
授業はパワーポイントにより講義スタイルで行う。このため講義の開始時に「講義まとめプリント」を配布するので、受講者は重要なポイントをこれに書き込みながら進行する。受講者は、授業の最後に「講義まとめプリント」を提出しなければならない。
注意点:
出席確認は、「講義まとめプリント」の提出により行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
音の福祉への関わり方について |
音と福祉の関わり方の概要を理解することができる。
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2週 |
福祉ロボットについて |
福祉ロボットの現状とその問題点、そして将来について理解できる。
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3週 |
音の知覚と音のレベル(前編) |
人の音の受容と認知のメカニズムについて理解することができる。
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4週 |
音の知覚と音のレベル(中編) |
人の聴覚について、その構造と機能を理解することができる。
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5週 |
音の知覚と音のレベル(後編) |
音の物理的な表し方と人の感覚による表し方を理解することができる。
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6週 |
視覚と聴覚、音の性質 |
人の聴覚が視覚を補完していることを理解することができる。
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7週 |
心理音響技術について |
工学の分野において注目されている心理音響技術について理解できる。
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8週 |
振り返り |
振り返りとして、重要な項目について復習する。これまでの講義まとめプリントの返却を行う。
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4thQ |
9週 |
難聴とその原因について(前編) |
難聴について、その種類と原因について理解できる。
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10週 |
難聴とその原因について(後編) |
難聴のなかで、特に感音生難聴の原因について理解できる。
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11週 |
聴覚診断と聴覚補償(前編) |
難聴を診断するための、様々な検査機器や検査方法について理解できる。
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12週 |
聴覚診断と聴覚補償(後編) |
補聴器や人口中耳、人口内耳などの聴覚補償を行う機器について理解できる。
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13週 |
発話障がい(前編) |
言語修得前に聴覚に障がいを持つと、発話にも障害することを理解できる。
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14週 |
発話障がい(後編) |
病気等により声帯を失ったことにより、これに代替する人口声帯などの機器について理解できる。
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15週 |
後半の振り返り |
卒業試験に備え、これまでに学んだことを整理し、復習する。後半の「講義まとめプリント」の返却を行う。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | 後1,後2 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 4 | 後1,後9,後13 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 4 | 後10,後13 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 後2,後7 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 35 |
分野横断的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 55 |