環境生態学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環境生態学
科目番号 0204 科目区分 専門 / 選択必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 _5年共通選択科目 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 教科書: 日本生態学会編「生態学入門 第2版」(東京化学同人)
担当教員 久保 響子

到達目標

生態学的な視点から、生物や環境の持つ構造や機能について概説する。生物多様性や生態系の保全の重要性についての理解を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物多様性の成り立ちについて理解し、様々な視点から例を挙げて説明できる。生物多様性の成り立ちについて、いくつかの例を挙げて説明できる。生物多様性の成り立ちについて、理解していない。
評価項目2生物間の相互作用について様々な視点から考察できる。生物間の相互作用について具体例を挙げて説明できる。生物間の相互作用について説明できない。
評価項目3生物の多様性の維持や生態系の保全がなぜ重要なのかを考察し、説明できる。生物の多様性の維持や生態系の保全の必要性を具体例を挙げて説明できる。生物の多様性の維持や生態系の保全の重要性を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球上の様々な環境中に生息する種々多様な生物が、どのような進化過程を経て現在に至るのか、どのような仕組みで生態系はバランスを保っているのか、また将来の生態系や地球環境はどう変わりうるのかを自ら考える力を養うことをねらいとする。
授業の進め方・方法:
前期末試験60%, レポート40%により評価する。総合評価60点以上を合格とする。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生態学とはどのような学問か 生態学とはどのような学問か認識し、取り扱う階層(レベル)にどのようなものがあるか理解する。
2週 生物の共通性と多様性 生物の共通点と多様性が進化の中で構築されてきたものであることを理解する。
3週 生物の系統と進化 原始地球からの様々なイベントが生物や環境に与えた影響について考察できる。
4週 進化から見た生態 進化の要因として様々な説があることを理解する。
5週 生活史の適応進化 生活史や性の進化が生物の環境適応にどのように関係しているかを理解する。
6週 生理生態的特性の適応戦略 植物・動物・微生物の生理生態的特性と、それぞれの適応戦略を具体例を通して理解する。
7週 動物の行動と社会 動物の競争、縄張り、配偶行動、群れの形成などがどのように機能しているかを理解する。
8週 個体間の相互作用と、同種・異種の個体群1 種内競争と密度効果、捕食-非食関係と個体群の変動について説明できる。
2ndQ
9週 個体間の相互作用と、同種・異種の個体群2 寄生と共生について具体例を通して理解し、説明できる。
10週 生物群集とその分布、種間相互作用 空間的・機能的に様々な生物群集が形成されるしくみを具体例を通して理解する。
11週 生態系の構造と機能1 生態系の物質の循環と、それが起こる仕組みについて理解する。
12週 生態系の構造と機能2 生態系のエネルギーの流れについて理解し物質循環との関係性について考察できる。
13週 生態系の保全と地球環境1 人類が生態系に及ぼしている影響と、生物多様性と生態系の保全の重要性について認識する。
14週 生態系の保全と地球環境2 外来種や遺伝子組換え作物、エネルギー問題、環境破壊などの課題を生態学的な視点から考察できる。
15週 前期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000