国語(1年)

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 国語(1年)
科目番号 0024 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 _創造工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 筑摩書房『精選国語総合現代文編』、筑摩書房『精選国語総合古典編』、準拠課題ノート2冊、三省堂『新明解国語辞典(第7版)』
担当教員 森木 三穂,加田 謙一郎

到達目標

1.論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。
2.古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。
3.科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解し、口頭発表できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。それを通して読書習慣を身につけることができる。論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。論理的な文章を読み、論旨を理解・要約ができる。また、文学作品を読み、作者の意図を汲み取ることの必要性を理解できる。
評価項目2古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。それを通じて、身近な問題に関して、他者のありように理解を示す姿勢を持つことができる。古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解できる。
評価項目3科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解し、口頭発表できる。多角に敵に課題を把握し、物事のプラス面とマイナス面を公正に理解することができる。科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解し、口頭発表できる。科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業の主目標は、他者とのコミュニケーションの基本となる日本語能力の、総合的な向上を図ることである。具体的な副目標は次の3点である。1 「情報を正確に受け取る力」(〈聞く能力〉および〈読む能力〉)育成。2 「情報を正確に伝達する力」(〈書く能力〉および〈話す能力〉)育成。3 コミュニケーションの基本となる協調性の涵養。課題提出・小テストは目標達成のため、適宜行う予定である。国語辞典は各自用意すること。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進める。またグループワークを中心とした演習形式の授業もある。
注意点:
授業はあらかじめ、予習をしてから臨むこと。ノートは必ずとること。なお、国語辞典(紙媒体・中学校で使用したものも可)は各自用意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の到達目標・進め方・評価方法およびルーブリックに関して理解できる。
2週 グループワークⅠ 校外研修の準備 校外研修の予習。情報の収集の仕方・まとめ方の基本を理解する。
3週 評論Ⅰ 「境目」ほか 論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解できる。
4週 評論Ⅱ 「結ばれていく時間」ほか 同上
5週 古典Ⅰ 「児のそら寝」ほか
古典読解を通して、古典文学に親しみ、古人の生活を偲ぶことができる。
6週 古典Ⅱ 「漢文入門」「故事」ほか 漢文の特色を知り、訓読のきまりを理解する。故事を読み、漢文の世界に親しむことができる。
7週 小説Ⅰ「羅生門」 小説を読んで、コミュニケーションに必要な「聴く・読む」ことの基本姿勢を学び、実践できる。
8週 小説Ⅱ「羅生門」 同上
2ndQ
9週 評論Ⅲ 「デジタル社会」ほか
文章の論理展開を正確に把握するため、各段落を要約できる。
10週 評論Ⅳ 「魔術化する科学技術」ほか 同上
11週 随想 「此処に井戸水と葡萄酒があるよ」ほか 異なる視点で書かれた2 つの随想作品を読み、視野を拡げ、話題の趣旨を読みとることができる。
12週 古典Ⅲ 「徒然草」「方丈記」 中世文学2編を読み、「はかなし」「あはれ」「無常」などの伝統的美意識を理解できる。
13週 古典Ⅳ 「徒然草」「方丈記」 同上
14週 小説Ⅲ 「夢十夜」 小説の情景描写・心理描写をまとめ、紹介文作成のための「構成メモ」を作成できる。
15週 小説Ⅳ 「夢十夜」 同上
16週
後期
3rdQ
1週 詩歌Ⅰ 「死なない蛸」ほか 日本の詩歌を、大きな声で朗誦し、コミュニケーションに必要な大きな声で、暗誦することができる。
2週 詩歌Ⅱ 「およぐひと」ほか 同上
3週 評論Ⅴ 「『ものさし』という恍惚と不安」 評論の内容を、各段落ごとに論理展開を追いながら、読むことができる。
4週 評論Ⅵ 「主体という物語」 同上
5週 小説Ⅴ 「カブリンスキー氏」 感想文の書き方を学ぶ。「構成メモ」を作成し、実際に感想文を書く準備ができる。
6週 小説Ⅶ 「急須」 同上
7週 小説Ⅷ 感想文執筆 それまでの学習を整理して、「構成メモ」を作成し、実際に感想文を書くことができる。
8週 グループワークⅡ はさみの説明1 「はさみ」の歴史とその構造、使い方について、的確に情報収集できる。その上で、わかりやすいプレゼンテーションを行うことができる。
4thQ
9週 グループワークⅢ はさみの説明2 同上
10週 古典Ⅴ 「史伝」 中国の史伝を読み、他国の歴史に関心と理解を持つことができる。
11週 古典Ⅵ 「史伝」 同上
12週 評論Ⅶ 「開かれた文化」ほか 評論の内容を、各段落ごとに論理展開を追いながら、読むことができる。自分の意見を持つことができる。
13週 評論Ⅷ 「名づけと所有」ほか 同上
14週 評論Ⅸ まとめ1 論理的思考能力を高めるため、評論読解の方法を自分なりにまとめることができる。。
15週 評論Ⅹ まとめ2 同上
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3前3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3前11
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3前11
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010010100
基礎的能力800010010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000