到達目標
1.陽イオンおよび陰イオンのいずれかについて,分離のための定性分析ができる。
2.中和滴定法を理解し,酸あるいは塩基の濃度計算できる。
3.酸化還元滴定法を理解し,酸化剤あるいは還元剤の濃度計算できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 陽イオンおよび陰イオンについて,分離のための定性分析ができる。 | 陽イオンおよび陰イオンのいずれかについて,分離のための定性分析ができる。 | 陽イオンおよび陰イオンについて分離のための定性分析ができない。 |
評価項目2 | 中和滴定法を理解し,酸および塩基の濃度計算できる。 | 中和滴定法を理解し,酸あるいは塩基の濃度計算できる。 | 中和滴定法を理解できず,酸および塩基の濃度計算ができない。 |
評価項目3 | 酸化還元滴定法を理解し,酸化剤および還元剤の濃度計算できる | 酸化還元滴定法を理解し,酸化剤あるいは還元剤の濃度計算できる。 | 酸化還元滴定法を理解し,酸化剤および還元剤の濃度計算できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
前期は,最初に実験の基本操作そして陽イオンおよび陰イオンの定性分析実験を通して代表的な元素の性質・特徴等の理解ともに実験の基本操作を修得させる。その後、分析化学の授業内容が実際の実験で確認できるようにするために,重量分析実験,後期に入って容量分析実験を行う。この実験を通して定量的に、正確に実験できる能力を身につけさせる,併せてレポートの書き方についても指導する。
授業の進め方・方法:
注意点:
レポート60%,実験ノート・清掃20%,実験技術20%をもって総合的に評価して50点以上を合格とする。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
実験の基本的注意事項(説明) |
分析実験で必要な数値の扱いができる。実験レポートの形式や書き方が理解できる。
|
2週 |
定性分析(説明) |
イオンの定性分析の概要を理解できる。
|
3週 |
陽イオン1族の各個反応と系統分析 |
陽イオン1族の各個反応実験を行い,元素の性質が理解でき,一部の元素の系統分析を行い分離操作確認ができる。
|
4週 |
陽イオン3・4族の各個反応 |
陽イオン3・4族の各個反応実験を行い,元素の性質が理解できる。
|
5週 |
陽イオン5族の各個反応 |
陽イオン5族の各個反応実験を行い,元素の性質が理解できる。
|
6週 |
陽イオン3族の系統分析 |
陽イオン3族の系統分析を行い分離操作確認ができる。
|
7週 |
陰イオンの定性分析 |
代表的な陰イオン5種の系統分析を行い,その性質が理解できる。
|
8週 |
重量分析(説明) |
重量分析について理解している。
|
2ndQ |
9週 |
塩化物イオンの定量 |
塩化物イオンの定量ができる。
|
10週 |
天秤の使い方とルツボの恒量 硫酸銅中の結晶水 |
天秤の使い方を習得し,ルツボの恒量を求めることができる。硫酸銅中の結晶水ができる。
|
11週 |
硫酸銅中の銅の定量1 |
硫酸銅中の銅の定量ができる。
|
12週 |
硫酸銅中の銅の定量2 |
硫酸銅中の銅の定量ができる。
|
13週 |
硫酸銅中の硫酸の定量1 |
硫酸銅中の硫酸の定量ができる。
|
14週 |
硫酸銅中の硫酸の定量2 |
硫酸銅中の硫酸の定量ができる。
|
15週 |
測定とその誤差 |
各種測定における誤差について理解している。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
容量分析(説明) |
容量分析について理解している。
|
2週 |
中和滴定法 標準溶液の調製と標定 |
中和滴定法により標準溶液の調製と標定ができる。
|
3週 |
中和滴定法 工業用硫酸の純度測定 |
中和滴定法により工業用硫酸の純度測定ができる。
|
4週 |
キレート滴定法 標準溶液の調製・標定・Zn未知試料の測定 |
キレート滴定法によりZn未知試料の測定ができる。
|
5週 |
キレート滴定法 水の硬度測定 |
キレート滴定法により水の硬度測定ができる。
|
6週 |
沈殿滴定法 標準溶液の調製と標定 |
沈殿滴定法により標準溶液の調製と標定ができる。
|
7週 |
沈殿滴定法 海水中のCl イオンの定量 |
沈殿滴定法により海水中のCl イオンの定量ができる。
|
8週 |
酸化還元滴定法I |
酸化還元滴定法により酸化剤あるいは還元剤の濃度を求めることができる。
|
4thQ |
9週 |
酸化還元滴定法II |
酸化還元滴定法により酸化剤あるいは還元剤の濃度を求めることができる。
|
10週 |
容量分析(まとめ) |
容量分析について理解し、濃度の測定や定量の計算ができる。
|
11週 |
機器使用分析(説明) |
機器分析について説明できる。
|
12週 |
中和滴定法(pH 計による) |
pH計を用いた中和滴定の実験を行い,機器分析の概略を理解できる。
|
13週 |
電位差滴定(ORP 計による) |
ORP計を用いた電位差滴定法の実験を行い,機器分析の概略を理解できる。
|
14週 |
溶存酸素濃度測定 |
溶存酸素濃度測定を行うことができる。
|
15週 |
吸光光度分析 |
吸光光度分析を行うことができる。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 実技 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 40 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |