到達目標
生体成分であるタンパク質やアミノ酸、核酸、およびビタミン類の分離精製と機器を用いたこれらの分析技術を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 生体成分を分析できるだけでなく、他の方法も提示できる。 | 生体成分の分離精製方法を理解し、分析できる。 | 生体成分の分離精製方法を説明できず、分離できない。 |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生物工学の基礎となる生体成分の分離精製と分析、および酵素反応についての実験を行い、機器を用いた生化学に関する実験操作を修得する。
授業の進め方・方法:
下記6テーマの内、5テーマを班ごとに行う。なお、1テーマの実験は2回となる。
1)タンパク質の定量、2)ビタミンB類の高速液体クロマトグラフィー、3)アミノ酸の赤外分光分析、
4)糖質の旋光度測定、5)酵素活性の測定、6)制限酵素地図の作成
注意点:
実験目的と操作、測定データ、データ整理、まとめを実験ノートにしっかり記載すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
テーマ説明および諸注意 |
実験の予定を把握し、計画的に実験を行うことができること。
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2週 |
ブラッドフォード法によるタンパク質の定量 |
卵白に含まれるタンパク質を定量することができる。
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3週 |
ビタミンB類の高速液体クロマトグラフィー |
ビタミンB類を定性分析することができ、清涼飲料中のビタミンBを推定できる。
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4週 |
アミノ酸の赤外分光分析 |
アミノ酸を赤外分光分析でき、スペクトルの帰属と同定ができる。
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5週 |
糖質の旋光度測定 |
グルコースとスクロースの旋光度を測定でき、比旋光度を算出できる。
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6週 |
酵素活性の測定 |
パパインの酵素活性を算出することができる。
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7週 |
制限酵素地図の作成 |
プラスミドDNAを制限酵素で切断し、切断成分の分析によって制限酵素地図を作成することができる。
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8週 |
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 分析化学実験 | 代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。 | 4 | 前2 |
固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。 | 4 | |
生物工学実験 | 適切な方法や溶媒を用いて、生物試料から目的の生体物質を抽出し、ろ過や遠心分離等の簡単な精製ができる。 | 4 | 前2 |
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。 | 4 | 前2 |
クロマトグラフィー法または電気泳動法によって生体物質を分離することができる。 | 4 | |
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 80 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |