日本学特論

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本学特論
科目番号 0028 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目・共通専門科目 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 菊池寛『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』(新潮文庫)、ほかプリントを配布
担当教員 加田 謙一郎

到達目標

1.近代小説を意味論的に読解できる。
2.文芸的理会を深め、各自の読解を踏まえて論じることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安理想的な到達レベルの目安(良)理想的な到達レベルの目安(可)不可
意味論的理解日本近代における「封建思想」について理会し説明できる。また、各自の歴史観を踏まえて論じることができる。日本近代における「封建思想」について理会し説明できる。日本近代における「封建思想」について理会できる。左記に到達できない。
文芸的理解文芸作品における「封建思想」の描かれ方について理会し説明できる。また、各自の読解を踏まえて論じることができる。文芸作品における「封建思想」の描かれ方について理会し説明できる。文芸作品における「封建思想」の描かれ方について理会できる。左記に到達できない

学科の到達目標項目との関係

(B) 地球的視野と技術者倫理を身につける。 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講は、菊池寛の短編小説群を、意味論的に読解し、日本近代における「封建思想」について理会を深め、自らの歴史観を形成すること目的とする。
授業の進め方・方法:
基本的に演習形式。事前に発表者を決めて、演習を行う。またその際には討議を行う。要所要所では、講義形式の授業も行う。
注意点:
発表者は発表に際してレジュメ(レポート:課題として提出)を作成すること。発表者以外の受講者も積極的に討議に参加すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 井筒俊彦「意味論序説」 意味論とは何かを理会し、説明できる。
2週 同上 同上
3週 「恩を返す話」 菊池寛の短編小説を意味論的に読解し、テクスト中の「封建思想」について論じることができる。
4週 「忠直卿行状記」 同上
5週 「恩讐の彼方に」 同上
6週 「藤十郎の恋」 同上
7週 「ある恋の話」 同上
8週 「極楽」「形」 同上
4thQ
9週 「蘭学事始」 同上
10週 「入れ札」 同上
11週 「俊寛」 同上
12週 伊藤博之「風狂の文学」
文芸の享受が、各時代の世相に影響を受けることを理会し、説明できる。
13週 同上 同上
14週 まとめ 日本近代における「封建思想」について理会を深め、自らの歴史観を形成できる。
15週 振り返りと試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。4
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。4
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。4
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。4
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。4
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。4
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。4
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。4

評価割合

試験課題提出相互評価討論ポートフォリオその他合計
総合評価割合801001000100
基礎的能力801001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000