環境社会学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 環境社会学
科目番号 0032 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目・共通専門科目 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業で使う資料やスライドはTeamsで提示する。
担当教員 山田 充昭

到達目標

日本における歴史的事象の解釈を通して、国際環境やの国内社会環境のあり方が日本人や日本社会の特質形成にどのような影響を及ぼしているかを推測し、今後、日本人としてどう生きるべきか目標持つことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的な歴史事象の認識する力歴史用語等を多く習得しており、かつ、同用語等を駆使して各時代の特質を説明することができる。歴史用語等を習得しており、同用語等の意味も理解することができる。左記ができない。
歴史事象間の因果関係の考察する力各時代の政治・社会情勢がどのような事件引き起こし制度を生み出したか、またその制度や事件が、次世代のどのような政治・社会現象を起こす原因となっているか、その経緯脈絡を説明することができる。各時代の社会情勢を特徴づけている原因を説明することができる。左記ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
受講者は、授業の中で提示された歴史事象(国際環境や国内社会環境)の解釈を通して「日本人とは何か」「日本社会とは何か」の考察を深める。
授業の進め方・方法:
対面での講義形式
授業で使用するスライド等はTeamsにて提示する。
注意点:
評価は学年末試験70%、レポート等課題30%の割合で行う。

事前・事後学習、オフィスアワー

オフィスアワー平日16:00~17:00、その他も随随(Teamsチャットも可)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 受講上の留意事項を確認し、年間を通して受講してゆく見通しを立てることができる。
2週 現代社会における日本人のイメージ 外国人や日本人が抱く日本・日本人のイメージについて、統計等の結果や各種報道内容を踏まえて説明できる。
3週 日本の原風景 日本地域は海で囲まれているが、住人は大陸諸方面から渡来してきた人種の雑種であり、特定固有の遺伝子から日本人の特質が形成されているわけではないことを、遺跡や遺物等の特質から説明することができる。
4週 日本の国際環境1 完新世における気候変動により大陸から分離された日本地域は、先進地域から数千年分におよぶ文明の立ち遅れがあり、「先進的」「進歩的」といった現代日本人に抱かれるイメージとは、ずいぶん異なる状況であったことを、遺跡・遺物等の特徴と関連付けて説明できる。
5週 日本の国際環境2 神話の構成等から、古代日本人がもっていた他国に対するイメージを説明することができる。また、他国が古代日本にもたらした災厄と恩恵について、疫病を中心に説明することができる。
6週 日本の国際環境3 AD6世紀まで中国を中心とする冊封体制に組み込まれていた大和朝廷が、7世紀に入り対等外交転換することができた環境的背景を説明できる。
7週 日本の国際環境4 江戸時代、他国が日本にもたらした災厄と恩恵の概略について、疫病を中心に説明することができる。また、他国からの災厄と恩恵について、古代日本との共通点についても指摘することができる。
8週 日本の国際環境5 冊封体制脱却後に形成された他国意識が後の日本社会に定着したことを説明できる。
4thQ
9週 日本の社会環境1 一般論として、「人口密度や地縁結合のあり方等の生活環境等が、社会的特質や住民気質に一定の影響を及ぼしている可能性がある」と言えそうであることを推論することができる。
10週 日本の社会環境2 条坊制が導入された古代日本の都は、政治的支配装置であり、壮麗な景観、清浄な環境であることが望まれていたことを文献史料等に基づいて説明することができる。
11週 日本の社会環境3 壮麗・景観が期待された古代の都は、実際には貧困や犯罪が蔓延する劣悪な環境で、貧民救済についても困難を極める状況であったことを、文献資料に基づいて説明することができる。
12週 日本の社会環境4 平安京の悪環境は、過度の人口集中に起因していることを、京中の治安・警察体制の変化に立脚して説明することができる。
13週 日本の社会環境5 災害時にも品行方正という日本人のイメージは、100年弱くらいの期間で形成されたものであり、太平洋戦争以前には同イメージは当てはまらないことを、歴史事象をふまえて説明できる。
14週 ふりかえり 授業を通して習得したことを自分なりにまとめ、論じることができる。
15週 学年末試験 到達度試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
0000000
0000000