概要:
世界情勢も織り交ぜながら、日本史を概観。特に、日本人や日本社会の特質をうかがうことができる歴史事象に注目する。受講者は、提示された歴史事象の解釈を通して「日本人とは何か」「日本社会とは何か」の考察を深める。
授業の進め方・方法:
対面での講義形式
授業で使用するスライド等はTeamsにて提示する。
注意点:
評価は学年末試験70%、レポート等課題30%の割合で行う。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業のながれ、受講上留意すべきことを認識することができる。
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2週 |
週現代社会における日本社会のイメージ |
外国人や日本人が抱く日本・日本人のイメージについて、統計等の結果や各種報道内容を踏まえて説明できる。
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3週 |
日本社会の原風景 |
日本地域は海で囲まれているが、住人は大陸諸方面から渡来してきた人種の雑種であり、特定固有の遺伝子から日本人の特質が形成されているわけではないことを、遺跡や遺物等の特質から説明することができる。
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4週 |
日本人の他国意識1 |
完新世における気候変動により大陸から分離された日本地域は、先進地域から数千年分におよぶ文明の立ち遅れがあり、「先進的」「進歩的」といった現代日本人に抱かれるイメージとは、ずいぶん異なる状況であったことを、遺跡・遺物等の特徴と関連付けて説明できる。
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5週 |
日本人の他国意識2 |
AD6世紀まで中国を中心とする冊封体制に組み込まれていた大和朝廷が、7世紀に入り対等外交転換することができた環境的背景を説明できる、また、対等外交転換後に形成されたと思われる他国意識について説明できる。
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6週 |
日本人の他国意識2 |
島国である日本には、外国から災厄がもたらされることも多かったが、災厄を解消する技術知識も海外から伝わった。こうした中で、日本人の他国意識が形成されたか可能性があることを、伝染病等の事例を用いて説明できる。
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7週 |
日本人の他国意識3 |
日本社会は、外圧によって大きな変質を遂げる傾向があることを、7世紀中頃、19世紀後半、20世紀前半を例に説明することができる。
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8週 |
日本人の他国意識3 |
日本社会は、外圧によって大きな変質を遂げる傾向があることを、7世紀中頃、19世紀後半、20世紀前半を例に説明することができる。
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4thQ |
9週 |
日本人の国意識4 |
歴史上、日本社会において、「自国が他国より優越している」感覚が形成される局面があったことを、事例を挙げて説明できる。
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10週 |
日本史にみる社会問題1 |
条坊制が導入された古代日本の都は、政治的支配装置であり、壮麗な景観、清浄な環境であることが望まれていたことを文献史料等に基づいて説明することができる。
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11週 |
日本史にみる社会問題2 |
古代の都は、貧困や犯罪が蔓延する劣悪な環境で、ホームレス・強窃盗が蔓延する社会空間であったことを、文献史料等に基づいて説明することができる。
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12週 |
日本史にみる社会問題3 |
平安京の悪環境は、過度の人口集中に起因していることを、京中の治安・警察体制の変化に立脚して説明することができる。
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13週 |
日本史にみる社会問題3 |
平安京の悪環境は、過度の人口集中に起因していることを、京中の治安・警察体制の変化に立脚して説明することができる。
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14週 |
被災・救済・礼儀正しさ・日本人 |
災害時にも品行方正という日本人のイメージは、100年弱くらいの期間で形成されたものであり、太平洋戦争以前には同イメージは当てはまらないことを、歴史事象をふまえて説明できる。
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15週 |
ふりかえり |
授業を通して習得したことを自分なりにまとめ、論じることができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 4 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 4 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 4 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 4 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 4 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 4 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 4 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 4 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 4 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 4 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 4 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 4 | |
社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 4 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 4 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 4 | |