到達目標
地球的規模の環境において、陸水の化学・海の化学・化学物質の移動、循環および環境への影響について理解できる。陸水(河川・湖沼・地下水)・海洋における環境やそれぞれの環境における化学物質の挙動の違いを理解できる。環境汚染物質の発生起源とその対策、環境保全の方策、環境に優しい化学技術のあり方を考察できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 陸水の化学についての知識があり、応用的に考察できる。 | 陸水の化学についての知識がある | 陸水の化学についての知識がない |
評価項目2 | 海の化学についての知識があり、応用的に考察できる。
があり、応用的に考察できる。 | 海の化学についての知識がある | 海の化学についての知識がない |
評価項目3 | 化学物質の循環についての知識があり、応用的に考察できる。 | 化学物質の循環についての知識がある | 化学物質の循環についての知識がない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
地球的規模の環境について、陸水の化学・海の化学・化学物質の移動、循環および環境への影響の視点から講義する。この講義を通して、環境汚染物質の発生起源とその対策、環境保全の方策について理解を深めて、環境に優しい化学技術のあり方を考える。
授業の進め方・方法:
期末試験70%、レポート30%、をもって総合的に評価して60点以上を合格とする。
期末試験のレベルは達成目標に則した内容とする。レポートは地球環境化学についての知識を問う内容とする。
注意点:
*本講義は、Blackboardを用いて行われます。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
陸水の化学 ・元素の溶けやすさ ・イオン組成を決めるもの |
アルカリ度、炭酸水素イオン、緩衝作用が説明できる。
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2週 |
陸水の化学 ・アルミニウムの溶解性と酸性 |
土壌の酸性化、鉱山廃水の酸性化、三元相図が説明できる。
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3週 |
陸水の化学 ・水の成分と生物活動 |
生物の栄養、富栄養化が説明できる
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4週 |
陸水の化学 ・重金属汚染 |
金鉱山の水銀汚染が説明できる
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5週 |
陸水の化学 ・地下水の汚染 |
地下水の人為汚染例、ヒ素汚染が説明できる。
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6週 |
海の化学 ・河口で起こる現象 |
コロイド物質の沈殿、淡水と海水の混ざり合い、平衡化とイオン交換、微生物の活動が説明できる
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7週 |
海の化学 ・海水の特徴 |
海水の特徴が説明できる
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8週 |
海の化学 ・主要イオンの循環 |
海から大気に出る成分、海水の蒸発で沈殿する成分、イオン交換で失われる成分、海底に沈む炭酸カルシウム・ケイ素、硫酸還元菌で増減する成分、熱水噴出孔で増減する成分、カリウムイオンの収支について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
海の化学 ・海水の微量成分 |
溶存気体、溶存イオン、不活性な成分、栄養塩になる成分、吸着除去されやすい成分が説明できる
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10週 |
海の化学 ・海の生物を育てる鉄 |
生物を育てる鉄について説明できる
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11週 |
海の化学 ・海水循環と元素 |
海水循環と元素について説明できる
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12週 |
海の化学 ・海の化学と人間活動 |
人間活動が変える海水成分について説明できる
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13週 |
変わりゆく地球 ・炭素の循環 |
二酸化炭素を中心とした炭素の循環が説明できる
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14週 |
変わりゆく地球 ・硫黄の循環 |
硫黄と人間活動、大気、雨、気候の関係を説明できる
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15週 |
変わりゆく地球 ・残留性有機汚染物質(POPs) |
POPsと生物濃縮について説明できる
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 40 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 30 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 30 |