安全工学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 安全工学
科目番号 0080 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目・共通専門科目 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 佐藤 貴哉

到達目標

(1) 安全を確保するための様々な手法について説明することが出来、実践していくことが出来る。
(2) KYT、工場見学、安全設計レポート、事故原因予測演習に参加し、安全確保の実際を体験する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1学んだ内容について、その概要を説明できる。PL法、PRTR法、安全設計について説明できる。PL法、PRTR法、安全設計について理解していない。
評価項目2 KYT、工場見学、安全設計レポート、事故原因予測演習に積極的に参加し、体験を通じて安全確保の実際を身に付けることが出来た。 KYT、工場見学、安全設計レポート、事故原因予測演習に全て参加した。 KYT、工場見学、安全設計レポート、事故原因予測演習の内、二つ以上に欠席が有った。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講では、「実際的な事故防止/自分の身を守り、他に怪我をさせない為の知識とトレーニング」を主題として、初歩の安全工学についての講義といくつかの実習を行う。さらに工場見学や事故事例検討を通じて、学生は「技術者はどのように社会の安全・安心・健康に貢献すべきか」ということを学ぶ。
授業の進め方・方法:
筆記試験(50%)、KYT 演習の出席状況とグループ討議での積極性(20%)、安全設計のレポートとプレゼンテーション(20%) 、受講姿勢(10%)で評価する。工場見学、KYT 演習とその発表(2W), 安全設計レポートのプレゼンテーション(1W) の欠席は、正当な理由がない場合は大幅に減点するので、体調とスケジュール管理に注意を払うこと。以上の合計点数60 点以上を合格とする。
注意点:
講義には休まず出ること。工場見学に参加し、現場での安全活動内容を知る。(工場見学は企業の都合があるので時期未定)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 安全第一とハインリッヒの法則 安全の重要性を説明できる。
2週 製造物の安全とは  (PL 法を技術者の立場で理解する) PL 法と製品に対する技術者の責任を説明できる。
3週 化学物質の安全-1- (性質と注意) 化学物質に存在する種々の危険性を説明できる。
4週 化学物質の安全-2- (環境に与える影響―PRTR 法を理解する) 化学物質の環境影響とPRTR 法の趣旨が説明できる。
5週 職場の安全(労働安全衛生とリスク管理) MSDSの重要性 安衛法を理解し、MSDS の内容が理解できる。
6週 工場見学 実習 安全衛生を中心に 工場見学にて、現場の安全管理を学ぶ。
7週 工場見学 実習 安全衛生を中心に 実際の安全対策について説明できる。
8週 危険予知トレーニング実習 KYT 実習と発表を行う。
2ndQ
9週 危険予知トレーニング成果発表とリスクアセスメント KYT 実習と発表を行う。
リスクアセスメントについて説明できる。
10週 機械安全設計 基本安全設計について説明できる。
11週 安全設計 演習 安全設計のレポートを提出できる。
12週 安全設計発表会 安全設計のレポート他者に対してプレゼンテーションを行い説明できる。
13週 化学プラントの安全 化学プラントの重要安全ポイントを説明できる。
14週 事故調査と原因推測 事故調査の実習に参加し、議論できる。
15週 総まとめ 安全工学の講義の重要性を理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。2
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合403003000100
基礎的能力400000040
専門的能力0000000
分野横断的能力0300300060