日本学特論

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本学特論
科目番号 0100 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目・共通専門科目 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 毎週Teamsにup
担当教員 山田 充昭

到達目標

日本古代の歴史的事象の大局を把握し、各歴史的事象の間にある因果関係を考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的な歴史事象の認識する力日本古代における歴史事象を深く認識しており、当時の政治・社会情勢の概要を説明することができる。日本古代における歴史事象を深く認識している。左記ができない。
歴史事象間の因果関係の考察する力日本古代の政治・社会情勢がどのような事件引き起こし制度を生み出したか、またその制度や事件が、以後にどのような政治・社会現象を起こす原因となっているか、その経緯脈絡を説明することができる。日本古代の政治・社会情勢を特徴づけている要因を説明することができる。左記ができない。

学科の到達目標項目との関係

①広い視野を持ち、多様な価値観を理解できる能力   説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本古代史のトピックを紹介。授業で紹介された内容について、受講者も自己探求して報告する。
授業の進め方・方法:
Microsoft teamsを使用した遠隔授業。毎週月曜日に使用ファイルをアップロード。土曜日までに受講完了。
注意点:
各授業で課題が提示された場合は、期日までに提出。成績評価は学年末試験60%、提出課題40%で評価する。

事前・事後学習、オフィスアワー

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業のながれ、受講上留意すべきことを認識することができる。
2週 現代社会における日本人のイメージ

外国人や日本人若年層が抱く日本・日本人のイメージについて、統計等の結果を踏まえて説明できる。
3週 日本古代の環境 1 そもそも日本人は、大陸諸方面から渡来してきた人種の雑種であり、純粋に日本地域に固有した遺伝子から日本人の特質が形成されているわけではないことを、遺跡や遺物等の特質から説明することができる。
4週 日本古代の環境 2 災害時にも品行方正という日本人のイメージは、せいぜい100年弱くらいの期間で形成されたものであり、太平洋戦争以前には同イメージは当てはまらないことを、歴史事象をふまえて説明できる。
5週 日本古代の環境 3 島国である日本には、外国から災厄がもたらされることも多かったが、災厄を解消する技術知識も海外から伝わった。こうした中で、日本人の他国意識が形成されたか可能性があることを、伝染病等の事例を用いて説明できる。
6週 日本古代の対外関係 1 縄文時代以降、日本は大陸文化の取り残され、先進地域から数千年分におよぶ文明の立ち遅れがあり、「先進的」「進歩的」といった現代日本人に抱かれるイメージとは、ずいぶん異なる状況であったことを、遺跡・遺物等を材料に説明することができる。
7週 日本古代の対外関係 2 古代日本においては、強大な中国王朝との関係をいかに有効に有益に展開してゆくかが大きな外交課題であったことを、冊封体制の構造をもとに説明することができる。
8週 日本古代の対外関係 3 古代日本においては、強大な中国王朝との関係をいかに有効に有益に展開してゆくかが大きな外交課題であったことを、冊封体制の構造をもとに説明することができる。
4thQ
9週 日本古代の社会問題 1 古代日本の都は政治的支配装置であり、壮麗・清浄であることが望まれていたことを、条坊制や、律令等の規定をもとに説明することができる。
10週 日本古代の社会問題 2 実際の古代の都は、貧困や犯罪が蔓延する劣悪な環境で、ホームレス・強窃盗が蔓延する空間であったことを、文献資料に基づいて説明することができる。
11週 日本古代の社会問題 3 実際の古代の都は、貧困や犯罪が蔓延する劣悪な環境で、貧民救済についても困難を極め状況であったことを、文献資料に基づいて説明することができる。
12週 日本古代の社会問題 4
平安京の悪環境は、過度の人口集中に起因していることを、京中の警察体制の変化に立脚して説明することができる。
13週 日本古代の社会問題 5 平安京の悪環境は、過度の人口集中に起因していることを、京中の警察体制の変化に立脚して説明することができる。
14週 総括 現代日本人に抱かれているイメージは、決して古来からのものではなく、ここ1世紀弱の期間に形成されたものであることを総括的に想起することができる。
15週 ふりかえり 授業を通して習得したことを自分なりにまとめ、論じることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。4
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。4
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。4

評価割合

試験課題相互評価討論ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力4030000070
専門的能力0000000
分野横断的能力2010000030