到達目標
講師の企業,起業経験を活かしカリキュラムポリシーの社会や環境に対する問題意識と倫理観についての理解を深める.
技術は経済成長とともに高度化,複雑化および多様化を加速している.同時に事故や環境破壊,ひいては人命に関わる惨事も多発している.これらの背景を,技術者の倫理的側面からみると,未然に防げたケースが多い.なぜ技術者に倫理が必要かといった問いにその重要性や社会的背景を説く.そして自発的に「専門的職業人」としてのあり方を学ぶ.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 専門用語を活用し,見解をまとめることができる | 専門用語が理解できる | 左記ができない・不十分 |
評価項目2 | 事例分析・ポイント理解をふまえ,事故を未然に防ぐための提案ができる | 事例分析を行い,ポイントを理解できる | ポイントがつかめない |
評価項目3 | 多様な意見をもとに,最適解の提案やリーダー的役割を果たすことができる | グループワークに積極的に参加する | グループワークで発言できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目は,企業コンサルタント経験を有する教員が,その経験を活かし,実社会での事例をふまえながら講義形式で授業を行うものである.技術は経済成長とともに高度化,複雑化および多様化を加速している.同時に事故や環境破壊,ひいては人命に関わる惨事も多発している.これらの背景を,技術者の倫理的側面からみると,未然に防げたケースが多い.なぜ技術者に倫理が必要かといった問いにその重要性や社会的背景を説く.そして自発的に「専門的職業人」としてのあり方を学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義型および参加体験型(グループワーク)にて進める.本科目は唯一解の不存在や価値対立,決議論など,自身の導き出す解をふまえて他者の意見に耳を傾け,相互理解と最適解を考える.
注意点:
学修内容の理解を深めるため,授業テーマについて授業時数と同程度の時間を講義前後に設け,情報収集や内容の理解に努めること.自学自習により調査した事例を基に回答する設問を含む中間試験40%,学年末試験(レポート提出)60%で達成度を総合評価する.総合評価60点以上を合格とする.試験問題のレベルは,プリントや参考書の演習問題程度とする.(全講義の受講を求める)
事前・事後学習、オフィスアワー
学修内容の理解を深めることや,グループワークを円滑かつ有機的に進めるため,授業テーマについて授業時数と同程度の時間を講義前後に設けること.とくにグループワークはメンバー相互の十分な意見交換を行うことが望ましい.
オフィスアワー:授業日の7・8校時
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
専門的職業人と倫理観 (技術者倫理とは) |
受講の趣旨の理解と自覚
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2週 |
企業活動で優先すべきもの |
利益追求以外に必要とされるものの理解
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3週 |
専門的職業人のあるべき姿(課題と責任) |
課題と責任の違いの理解
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4週 |
倫理規定,倫理綱領,グループワーク① |
各学協会に倫理規定がある意味の理解
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5週 |
グループワーク① 発表と討論 |
積極的な参画
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6週 |
イノベーションと環境問題 |
環境破壊因子と影響の理解
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7週 |
リスクとトレードオフ |
リスク管理の概念
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8週 |
中間試験 |
問に対する最適解の要求
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2ndQ |
9週 |
法の枠組みと法規制の意味 |
法規制の必要性の理解
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10週 |
製造物責任と知的財産権 |
専門用語の理解
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11週 |
内部告発と告発者の保護 |
正しい内部告発の理解
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12週 |
テクノロジー・アセスメント グループワーク② |
用語(アセスメント)とその必要性の理解
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13週 |
グループワーク② 発表と討論 |
積極的な参画
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14週 |
事例分析(設計と安全性) |
事故を未然に防ぐ提案
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15週 |
歴史や先人より学ぶ倫理観 |
歴史や先人から学ぶ倫理観の理解
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 20 |
専門的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 30 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 50 |