創造工学実習(AC)

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 創造工学実習(AC)
科目番号 0251 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科一般科目・共通専門科目 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:4
教科書/教材 適宜、指示する
担当教員 瀨川 透,小寺 喬之

到達目標

1. 自ら情報を集め、情報を分析できる。
2. 集めた情報から、問題や課題を見つけ出すことができる。
3. チームの中で、問題や課題を解決するための手法を考え、実行することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1チームで協働して情報の収集と分析ができる。適切な情報を集め、分類と分析ができる。集めた情報が適切ではない。または、情報を集めることができない。
評価項目2チームで討議し、適切な問題や課題を見つけ出すことができる。適切な問題や課題を見つけ出すことができる。情報の整理や分析ができず、問題点や課題を見つけ出すことができない。
評価項目3チームの役割分担を構築し、課題解決に参加し、実行できる。課題解決のためにチームを作って 考え、実行できる。チームに参加できず、解決策を見つけ出すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この講義は、エンジニアリングデザインに関する能力の向上を目的とするものである。社会の要求を解決するために 、これまでに学んできた基礎専門知識を活かし、必ずしも正解のない問題に取り組み、実現可能な答えを見つけ出していく能力を身に付けるための実習を行う。
授業の進め方・方法:
前期の講義は教材配信によるe-ラーニング形態で、後期の講義は実習形態で行う。最初に「ファシリテーション」について解説した後、トレーニングを通してその手法を身につける。その後、身近な課題を抽出し、課題解決にチームで取り組む。最後は、各取組について発表し、互いの成果を参考にする。 ボランティアを兼ねたティーチング・アシスタント(TA)等の応用実習を行って、コミュニケーション能力の向上を図る。
協議を毎回行うので、協議に必要な情報収集を講義までに行うこと。週ごとの到達目標を達成できているか確認し、達成できていないところは次の回までに達成度を高めること。
課題80%、発表10%、受講態度10%で評価し、総合評価60点以上を合格とする。
注意点:
エンジニアリングデザイン能力の向上のために、各個人が積極的な参加の姿勢を示すこと。
チームでのトレーニングが重要なので、欠席しない様にすること。
毎回のテーマについて、基礎知識がないとトレーニング効果が小さいので、事前調査を十分に行うこと。

事前・事後学習、オフィスアワー

事前学習: 毎回のテーマに関する基礎知識を事前調査すること。
事後学習: テーマへの取組結果と週ごとの到達目標を照合して達成度を確認し、足りない点を復習すること。
オフィスアワー: 16:00 – 17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業内容・方法ガイダンス、ファシリテーションの準備 ファシリテーションの意味と重要性を理解できる。
2週 ファシリテーション実技1 自らの意見を正しく伝えることができる。
3週 ファシリテーション実技2 相手の意見を理解することができる。
4週 ファシリテーション実技3 自己の主張と他者の主張を比較検討できる。
5週 ファシリテーション実技4 結論に対して客観的に評価できる。
6週 PBL課題1(1回目) 課題を解決するための情報を収集できる。
7週 PBL課題1(2回目) 情報を集め、課題を解決するための設計ができる。
8週 PBL課題1(3回目) 改良に必要な情報を収集することができる。
2ndQ
9週 PBL課題2(1回目) 目標の策定ができる。
10週 PBL課題2(2回目) 基礎専門知識を応用できる。
11週 PBL課題2(3回目) 課題に対して安全性や経済性の面も考慮することができる。
12週 PBL課題3(1回目) 社会の要求を見つけ出すことができる。
13週 PBL課題3(2回目) 役割分担や時間配分を計画できる。
14週 ティーチング・アシスタント(TA)等の応用実習準備 応用実習の内容を理解して、必要な準備ができる。
15週 前期のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 PBL課題3(3回目)
2週 PBL課題3(4回目) 自らのアイディアを客観的に観察し、評価できる。
3週 PBL課題3(5回目)
4週 PBL課題3(6回目) 自らのアイデアに対して、改良や変更を加えることができる。
5週 PBL課題3(7回目)
6週 PBL課題3(8回目) 他者とのデザインの比較検討ができる。
7週 PBL課題3(9回目)
8週 PBL課題3(10回目) 自らの考えを具体化する力を身につけている。
4thQ
9週 最終報告会プレゼンテーション準備1
10週 最終報告会プレゼンテーション準備2 発表資料の作成ができる。
11週 最終報告会1
12週 最終報告会2 口頭発表によって、考えを伝えることができる。
13週 TA等の応用実習
14週 TA等の応用実習
15週 TA等の応用実習
安全性を意識して、適切な助言や補助ができる。また、質問等への的確な対応ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合010010080100
基礎的能力0001004050
専門的能力000002020
分野横断的能力0100002030