工業分析化学

学校	鶴岡工業高等専門学校	開講年度	令和06年度 (2024年度)
授業科目	工業分析化学
科目番号	0025	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	生産システム工学専攻	対象学年	専1
開設期	前期	週時間数	2
教科書/教材	各教員作成の資料
担当教員	瀨川透,佐藤司,南淳,森永隆志,上條利夫,斎藤菜摘,小寺喬之,八須匡和,阿部達雄,松浦由美子

本科目の目的は化学・生物分野で用いられる各種機器分析法について理解することである．達成目標はつぎの点である．
・取り上げた各機器分析法について，測定原理および特徴，装置の概略，被分析試料の調製，測定操作およびデータ解析までの流れを理解できる．

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1 「各機器分析法に関する理解」	機器分析法について，測定原理および特徴，装置の概略，測定からデータ解析までの流れを理解でき，実践することができる．	機器分析法について，測定原理および特徴，装置の概略，測定からデータ解析までの流れを理解できる．	機器分析法について，測定原理および特徴，装置の概略，測定からデータ解析までの流れを理解できない．

③専門分野に加えて基礎工学をしっかり身につけた生産技術に関る幅広い対応力説明

概要:

本科目では，様々な機器分析法の原理，特徴および装置の概略等について講義を行う．この科目で学んだ各機器分析法は、専攻科実験で実際の機器を使用して実践する。講義と実験を通して各機器分析法への理解を深め，専攻科研究に活かせるようにする．

授業の進め方・方法:

オムニバス方式でおこない，毎回担当教員が一つの機器分析法について講義をおこなう．

注意点:

原理を学ぶだけでなく実際の測定データから求めるべき値を導き出せるように意識して学習する．
なお時間割編成上，実施テーマの順番が変更になる場合があるが，その都度担当教員から指示する．

機器分析や専門科目と関連させながら学習する．オフィスアワーは講義日の16:00~17:00だが，教員が対応可能であればそれ以外の時間でも良い．

アクティブラーニング	ICT 利用	遠隔授業対応	実務経験のある教員による授業

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	フーリエ変換赤外線吸収法	フーリエ変換赤外線吸収法の原理を理解し，説明できる．
		2週	原子吸光分析法	原子吸光分析法の原理を理解し，説明できる．
		3週	走査型電子顕微鏡	走査型電子顕微鏡の原理を理解し，説明できる．
		4週	粒径分布	粒径分布測定の原理を理解し，説明できる．
		5週	比表面積測定法	比表面積測定法の原理を理解し，説明できる．
		6週	Ｘ線回析装置	Ｘ線回析装置の原理を理解し，説明できる．
		7週	誘導結合プラズマ発光分析装置	誘導結合プラズマ発光分析装置の原理を理解し，説明できる．
		8週	中間試験	第1週〜第7週の到達目標
	2ndQ
		9週	電気泳動法	電気泳動法の原理を理解し，説明できる．
		10週	PCR法	PCR法の原理を理解し、説明できる。
		11週	吸光光度法	吸光光度法の原理を説明できる。
		12週	熱分析	熱分析の原理を理解し，説明できる．
		13週	超伝導核磁気共鳴装置	超伝導核磁気共鳴装置の測定原理を理解し，説明できる．
		14週	力学的性質の測定	力学的性質の測定原理を理解し，説明できる．
		15週	ゲル浸透クロマトグラフフィー	ゲル浸透クロマトグラフフィーの原理を理解し，説明できる．
		16週	期末試験	第８週〜第15週の到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル
専門的能力	分野別の専門工学	化学・生物系分野	分析化学	光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。	5
				Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。	5
				無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。	5
				クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。	5
				特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。	5