応用機構学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用機構学
科目番号 0250 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 書名:機構学,著者:森田均,発行所:サイエンス社, 参考書:「だれでもわかる解説と演習 機構学の基礎」稲見辰夫著,日本理工出版会
担当教員 本橋 元

到達目標

歯車装置,カム装置,ねじ,リンク装置,巻掛け伝動装置,流体伝動装置について,各装置の原節に対する従節の動きを説明できる.さらにそれぞれの特徴を理解し,機械設計において適切な機構を提案できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歯車装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる.歯車装置の運動を説明できる.左記ができない.
評価項目2カム装置,ねじ,リンク装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる.カム装置,ねじ,リンク装置の運動を説明できる.左記ができない.
評価項目3巻掛け伝動装置,流体伝動装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる.巻掛け伝動装置,流体伝動装置の運動を説明できる.左記ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
主として伝動装置の各種機構について,その特徴および具体的な応用例を学び,機構の動きを説明でき,さらに機械設計において適切な機構を提案できる能力を養う.
授業の進め方・方法:
授業中に演習も行い,理解を深めるようにする.成績評価は,中間・期末試験(各40%),レポート(20%)を総合的に評価し,60点以上を合格とする.
注意点:
一方的な講義ではなく演習的な要素もあるので,積極的に取組み,授業中に確実に理解できるよう努めること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1.機構の分類 機構に関する用語と瞬間中心を理解できる.
2週 2.歯車列① 中心固定の歯車列を理解できる.
3週 2.歯車列② 平歯車および傘歯車の遊星歯車列を理解できる.
4週 2.歯車列③ 各種歯車装置の応用を理解できる.
5週 3.カム① カムの種類およびカム線図を理解できる.
6週 3.カム② カム形状を設計できる.カム機構の図から,その動きを説明できる.
7週 4.ねじ ねじによる回転-直線運動の変換,二重ねじ機構等を理解できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 5.リンク装置① 四節回転連鎖を理解できる.
10週 5.リンク装置② スライダクランク連鎖を理解できる.
11週 5.リンク装置③ 四節連鎖の応用した機構を理解できる.
12週 6.巻掛け伝動① 各種巻掛け伝動装置の特徴を理解できる.
13週 6.巻掛け伝動② ベルト長さ,チェーン速度変動等を算出できる.
14週 7.流体伝動① 空気伝動の特徴および応用例を理解できる.
15週 7.流体伝動② 液体伝動の特徴および応用例を理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。4前9
歯車列の速度伝達比を計算できる。4前10

評価割合

試験発表相互評価その他ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000