到達目標
本科の機構学(機械コース),ロボット機構学(情報コース)の内容を踏まえて,歯車装置,カム装置,ねじ,リンク装置,巻掛け伝動装置,流体伝動装置について,各装置の原節に対する従節の動きを説明でき,さらにそれぞれの特徴を理解し,機械設計において適切な機構を提案できることを目標とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 歯車装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる. | 歯車装置の運動を説明できる. | 左記ができない. |
評価項目2 | カム装置,ねじ,リンク装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる. | カム装置,ねじ,リンク装置の運動を説明できる. | 左記ができない. |
評価項目3 | 巻掛け伝動装置,流体伝動装置について,与えられた仕様を満たす機構を提案できる. | 巻掛け伝動装置,流体伝動装置の運動を説明できる. | 左記ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
主に伝動装置の各種機構について,その特徴および具体的な応用例を学習する.機構の動きを説明でき,さらに機械設計において適切な機構を提案できる能力を養う.
授業の進め方・方法:
基礎的な事項を説明した後に,単元ごとに演習問題を解き,理解を深めるようにする.
注意点:
一方的な講義ではなく演習的な要素もあるので,積極的に取組み,授業中に確実に理解できるよう努めること.配布資料の図を切り抜いてノート整理に使用すること.
事前・事後学習、オフィスアワー
【事前・事後学習】本科目は学修単位(2単位)の授業であるため,授業で保証する学習時間と予習・復習(試験およびレポートのための学習も含む)に必要な標準的な学習時間の総計が,90時間に相当する学習内容である.与えられた課題について,次週までにレポートとして提出する.
【オフィスアワー】授業実施日の16時~17時,他在室時随時.
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1.機構の分類 |
機構に関する用語と瞬間中心を理解できる.
|
2週 |
2.歯車列① |
中心固定の歯車列を理解できる.
|
3週 |
2.歯車列② |
平歯車および傘歯車の遊星歯車列を理解できる.
|
4週 |
2.歯車列③ |
各種歯車装置の応用を理解できる.
|
5週 |
3.カム① |
カムの種類およびカム線図を理解できる.
|
6週 |
3.カム② |
カム形状を設計できる.カム機構の図から,その動きを説明できる.
|
7週 |
4.ねじ |
ねじによる回転-直線運動の変換,二重ねじ機構等を理解できる。
|
8週 |
中間試験 |
1~7週の内容を理解できる.
|
4thQ |
9週 |
5.リンク装置① |
四節回転連鎖を理解できる.
|
10週 |
5.リンク装置② |
スライダクランク連鎖理解できる.
|
11週 |
5.リンク装置③ |
四節連鎖の応用した機構を理解できる.
|
12週 |
6.巻掛け伝動① |
各種巻掛け伝動装置の特徴を理解できる.
|
13週 |
6.巻掛け伝動② |
ベルト長さ,チェーン速度変動等を算出できる.
|
14週 |
7.流体伝動 |
空気伝動および液体伝動の特徴,応用例を理解できる.
|
15週 |
期末試験 |
9~14週の内容を理解できる.
|
16週 |
答案返却・解説 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 機械設計 | 歯車列の速度伝達比を計算できる。 | 5 | |
リンク装置の機構を理解し、その運動を説明できる。 | 5 | |
カム装置の機構を理解し、その運動を説明できる。 | 5 | |
主な基礎曲線のカム線図を求めることができる。 | 5 | |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 40 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 10 | 0 | 20 |
専門的能力 | 30 | 30 | 20 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |