生物工学基礎

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 生物工学基礎
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(機械コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 教科書: 井上明 他「図解微生物学入門」(オーム社), 参考書:日本微生物生態学会 教育研究部会編著「微生物生態学入門」日科技連
担当教員 久保 響子

到達目標

医薬品や食品工業、ならびに環境保全等に深く関係する微生物学、微生物工学の基礎を学ぶ。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1微生物の代謝機能や種の多様性が生物工学にどのように利用されているか例を挙げて説明でき、今後の可能性について考察できる。微生物の代謝機能や種の多様性が生物工学にどのようにい利用されているか例を挙げて説明できる。微生物の多様性が生物工学にどのようにい利用されているか分からない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
学年末試験60%, レポートおよび演習問題の提出40%で総合的に評価する。総合評価60点以上を合格とする。
注意点:
積極的な質問を歓迎します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 微生物とは何か、微生物学の歴史 微生物の発見の経緯を知り、微生物の特徴を知る。
2週 微生物の進化と系統、多様性 微生物の高い多様性、系統的位置と機能との関連性を認識する。
3週 微生物を構成する物質、細胞構造とゲノム 微生物を構成する物質とその細胞構造、ゲノムについて知る。
4週 微生物の代謝の多様性とエネルギー獲得機構 微生物の代謝の多様性とエネルギー獲得機構の幅広さを認識する。
5週 微生物の増殖 微生物の増殖とその条件について理解する。
6週 微生物学の方法 微生物の生理生態を研究するための手法を理解し、説明できる。
7週 培養できない微生物 環境中にはまだ培養されていない微生物が多いことを理解し、それらについてどのような手法が適用できるか検討できる。
8週 環境中での微生物の役割、物質循環とエネルギーの流れ 環境中の微生物が地球規模の物質循環やエネルギーの流れの形成に関わっていることを理解する。
4thQ
9週 植物や動物と共生する微生物 微生物の共生、寄生などを介した動植物との関係性を知り、具体例を挙げて説明できる。環境中の微生物の多様な機能、他種との相互作用について知る。
10週 人の体と微生物(腸内フローラ、抗生物質、疾患と免疫) 人間と微生物の関係について考察できる。
11週 発酵食品と微生物、食品の保存 微生物の多様な代謝によって、様々な食品が作られていることを理解し、説明できる。
12週 極限環境と微生物 人間にとって極限的な環境においても微生物が生息していることを認識する。
13週 環境浄化と微生物 微生物の多様な機能を利用した環境浄化法とその利点、問題点について考察できる。
14週 遺伝子工学と微生物 遺伝子工学を用いた微生物による物質生産や組換え作物作成の利点、問題点について考察できる。
15週 学年末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000