1.論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
2.相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを高める方法を習得できる。
3.日本の近現代文学に親しみ、当時の社会背景や思想を理解し、表現と価値観の多様性に気づくことができる。そして自分自身の考えを持ち、表現することができる。
概要:
本授業の主な目標は、社会人として最低限必要な「聞く」・「読む」・「書く」・「話す」ことの、総合的な能力向上を目指す。具体的な副目標は次の2 点である。
1 .論理的思考能力の育成のために、様々な文章を読み、正確な読解力と語彙力を身につける。そして表現語彙を増やし、自分自身の言葉で自分の考えを伝える力を養う。
2. グループワークを中心に、他者とのコミュニケーションの向上を図り、協調性を身に付ける。
課題提出等は適宜行う予定である。国語辞典は各自で用意すること。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進める。またグループワークを中心とした演習形式の授業もある。
注意点:
授業はあらかじめ、予習(本文を一読してくるなど)をしてから臨むこと。
ノートは必ずとること。なお、国語辞典(紙媒体・中学校で使用したものも可)は各自で用意すること。
再試験は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
前期の授業の流れを理解し、受講する姿勢を身につけることができる。
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2週 |
評論「オブジェとイマージュ」 |
論理的な文章を読解し、筆者の主張や、論理の展開を読み取ることができる。
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3週 |
評論「オブジェとイマージュ」 |
同上
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4週 |
評論「市民社会化する家族」 |
論理的な文章を読解し、筆者の主張や、論理の展開を読み取ることができる。 ある程度難しい文章の内容を理解し、要点をまとめる力をつけることができる。
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5週 |
評論「市民社会化する家族」 |
同上
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6週 |
短歌 |
日本の短歌に触れ、規則性や言葉の変遷や表現の多様性を理解することができる。
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7週 |
短歌 表現:短歌を作る |
学びを生かし、短歌を詠むことができる。
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8週 |
中間試験 |
これまでの学習の理解度・定着度を測る。
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2ndQ |
9週 |
試験返却 評論「普遍性」 |
論理的な文章を読解し、筆者の主張や、論理の展開を読み取ることができる。 ある程度難しい文章の内容を理解し、要点をまとめる力をつけることができる。
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10週 |
評論「普遍性」 |
同上
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11週 |
評論「ポストモダンと排除社会」 |
論理的な文章を読解し、筆者の主張や、論理の展開を読み取ることができる。 ある程度難しい文章の内容を理解し、要点をまとめる力をつけることができる。
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12週 |
評論「ポストモダンと排除社会」 |
同上
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13週 |
小説「舞姫」(森鴎外) |
近現代文学に親しみ、時代背景を理解し、多様な価値観と表現を理解することができる。 登場人物の心情や情景描写を読み取り、自分の考えを持ち、表現することができる。
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14週 |
小説「舞姫」(森鴎外) |
同上
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15週 |
小説「舞姫」(森鴎外) |
同上
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16週 |
小説「舞姫」(森鴎外) |
同上
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス 日本近現代文学概論 |
後期の授業の流れを理解し、受講する姿勢を身につけることができる。 日本近現代文学のおおまかな流れを理解することができる。
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2週 |
小説「たけくらべ」(樋口一葉)
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近現代文学に親しみ、時代背景を理解し、多様な価値観と表現を理解することができる。 登場人物の心情や情景描写を読み取り、自分の考えを持ち、表現することができる。
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3週 |
小説「金色夜叉」(尾崎紅葉) 小説「蒲団」(田山花袋) |
同上
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4週 |
小説「高野聖」(泉鏡花) 小説「桜の森の満開の下」(坂口安吾) |
同上
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5週 |
小論文:テーマ型小論文➀ |
小論文の基礎を学び、筋道を立てて自分の意見を書くことができる。
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6週 |
小論文:テーマ型小論文➁ |
同上
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7週 |
小論文:データ型小論文 |
同上
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8週 |
表現:本の紹介(日本近現代文学作品の調査、ポスター発表) |
日本近現代文学の作品を鑑賞・調査し、紹介するポスターを作成することができる。
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |