情報処理Ⅱ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報処理Ⅱ
科目番号 0048 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(機械コース) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 入門C言語 著者筧捷彦、石田晴久 実教出版 教員作成資料
担当教員 竹村 学

到達目標

情報処理Ⅰで学習したC言語の基礎を踏まえて,多数のデータを扱うための配列,多種類のデータを扱うための構造体の仕組みと,さらに複数人でプログラム開発を行うために必要な関数やファイル入出力について学習する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多数のデータを扱うための配列を適切に選択し,効率よく操作することができる.多数のデータを扱うための配列を適切に選択し,操作することができる.左記ができない.
評価項目2関数の宣言および関数間のデータのやり取りを適切に行うことができる.関数の宣言および関数間のデータのやり取りを行うことができる.左記ができない.
評価項目3指定したファイルからの読み取り、書き込みを適切に行うことができる.指定したファイルからの読み取り、書き込みを行うことができる.左記ができない.

学科の到達目標項目との関係

(D) 専門分野の知識と情報技術を身につける。 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第2学年で開講された情報処理Ⅰの内容を踏まえて,さらに高度なC言語のプログラミング技術の学習を行います.多数のデータを扱うための配列の活用,関数化,複数の種類の変数を利用するための構造体,外部のファイルに対する処理を学習してC言語の完成を目指します.
授業の進め方・方法:
教科書および教員作成資料に従って基本操作を習得し,その内容の理解を深めます.実践力の涵養のために基本・応用問題を与えますので,実践力を高めるためにトレーニングを繰り返してください.
注意点:
この授業に取り組む上での準備学習として,C言語の基本作法を復習しておくことが重要です。授業では評価項目ごとに,教示された例題,基本・応用問題を理解して,自分で問題を作成するなどのアレンジができることが望ましい.定期試験の範囲は,情報処理(C言語)の学習開始から終了した範囲までを出題範囲とする.

事前・事後学習、オフィスアワー

【事前・事後学習】情報演習室1は授業優先ですが,昼休みや放課後など自由に活用することができます.各自の予定を調整して,復習や課題作成にこの時間を活用してください.
【オフィスアワー】授業日の16:00-17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 メール環境整備,第2学年の復習 Office365を用いたメール環境を整備する.第2学年の内容の復習を行う.
2週
3週 一次元配列(整・実数,文字列) 同じ種類のデータをまとめて配列を構成して、処理効率を向上させる技術を理解することができる.
4週
5週 一次元配列(整・実数,文字列) 同上
6週
7週 前期中間試験
8週
2ndQ
9週 二次元配列(整・実数,文字列) 配列の概念を拡張して二次元配列の仕組みを理解することができる.
10週
11週 関数Ⅰ(基本形) 処理内容をまとめて関数を定義することができる.大域・局所変数の機能を理解することができる.
12週
13週 関数Ⅰ(変数のスコープ)
変数の種類を区別し、利用する場所や利用可能な範囲などの特徴を理解することができる.
14週
15週 前期末試験
16週
後期
3rdQ
1週 関数Ⅱ(戻り値と引数) データを関数に渡す際のメカニズムを理解することができる.また、処理結果を返す時のメカニズムを理解することができる.
2週
3週 関数Ⅱ(戻り値と引数) 同上
4週
5週 関数Ⅱ(ポインタ) ポインタの概念を理解して,活用することができる.
6週
7週 関数Ⅱ(再帰関数) 関数自身が自分を呼び出す機構を理解することができる.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 構造体(定義) 複数の異なる変数型をまとめて活用するための定義の仕方を理解することができる.
10週
11週 構造体(参照・代入) 構造体の各変数のデータの活用の仕方を理解することができる.
12週
13週 ファイル入出力 データファイルからの情報の読込み,または書き出しを行うことができる.
14週
15週 学年末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4
定数と変数を説明できる。4
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。4
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4
条件判断プログラムを作成できる。4
繰り返し処理プログラムを作成できる。4
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4

評価割合

小テスト前期中間小テスト前期末小テスト後期中間小テストレポート学年末合計
総合評価割合51552051551020100
基礎的能力5105155105101580
専門的能力05050500520