電気基礎Ⅱ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気基礎Ⅱ
科目番号 0052 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(機械コース) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 わかりやすい電気基礎(文部科学省検定済教科書 工業329)
担当教員 佐藤 健司,五十嵐 幸徳,小野寺 良二

到達目標

電気工学の一分野である単相交流回路、三相交流回路について習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1抵抗・コイル・コンデンサを用いた回路について理解し、関係する問題を解くことができる。抵抗・コイル・コンデンサを用いた回路について理解できる。抵抗・コイル・コンデンサを用いた回路について理解できない。
評価項目2複素数を用いた回路の計算方法を理解し、関係する問題を解くことができる。複素数を用いた回路の計算方法を理解できる。複素数を用いた回路の計算方法を理解できない。
評価項目3三相交流回路の結線方法とその違いについて理解し、関係する問題を解くことができる。三相交流回路の結線方法とその違いについて理解できる。三相交流回路の結線方法とその違いについて理解できない。

学科の到達目標項目との関係

(D) 専門分野の知識と情報技術を身につける。 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気工学の基礎となる交流分野における、正弦波交流、抵抗・コイル・コンデンサを用いた回路、複素数を用いた回路、三相交流回路とその結線方法について学習する。
授業の進め方・方法:
授業は板書を用いた講義を中心として行う。特に電気用語や電気に関する法則、現象について授業の前半で説明し、それを基にした計算問題を後半で実施する
注意点:
本科目は、電気基礎Ⅰ(2年)の学習内容を用いるので適宜復習しておくことが望ましい。また、本科目は4年電子回路または4年マイコン制御の基礎になる科目である。

事前・事後学習、オフィスアワー

【事前・事後学習】各章ごとの演習問題をおこなうこと
【オフィスアワー】授業実施日の昼休み

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.1 正弦波交流の性質(交流回路の基礎) 正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。
2週 1.1 正弦波交流の性質(交流回路の基礎) 平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。
3週 1.2 交流回路の取り扱い方(交流回路の基礎) 正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。
4週 1.2 交流回路の取り扱い方(交流回路の基礎) R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
5週 1.2 交流回路の取り扱い方(簡単な交流回路の計算) 瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。
6週 1.2 交流回路の取り扱い方(共振回路) 直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。
7週 1.3 交流回路の電力(交流電力) 交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。
8週 1.4 複素数(簡単な交流回路の計算) 正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。
2ndQ
9週 1.5 記号法による交流回路の取り扱い(簡単な交流回路の計算) フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。
10週 1.5 記号法による交流回路の取り扱い(簡単な交流回路の計算) インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。
11週 1.5 記号法による交流回路の取り扱い(簡単な交流回路の計算) 正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。
12週 1.6 三相交流 三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。
13週 1.6 三相交流 電源および負荷の Δ-Y、Y-Δ 変換ができる。
14週 1.6 三相交流 対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。
15週 2.1 過渡現象 RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4前1
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4前2
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4前3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4前4
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4前6
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4前7
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4前15
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4前12
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4前13
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4前14

評価割合

前期中間試験前期末試験小テスト・提出物合計
総合評価割合404020100
基礎的能力1010020
専門的能力30302080
分野横断的能力0000