システム制御

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 システム制御
科目番号 0086 科目区分 専門 / 分野必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(機械コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 システム制御の講義と演習(日新出版)中溝、小林、共著
担当教員 中山 敏男,髙橋 聡

到達目標

現代制御理論が基とする多入力・多出力のシステムにおける考え方や制御系設計理論を理解することを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1与えられたシステムを状態空間表示に構築できる。状態空間表示への変換方法は理解している。システム方程式の意味がわからない。
評価項目2システムの可制御性/可観測性を判別できる。判別方法は知っている。判別方法を知らない。
評価項目3システムの安定性について判別できる。内部安定、入出力安定は理解している。内部安定と入出力安定の違いがわからない。

学科の到達目標項目との関係

(E) ものづくりに関する幅広い対応能力を身につける。 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代制御理論が基とする多入力・多出力のシステムにおける考え方や制御系設計理論の基礎となる数学的手法を基礎として、システムの状態変数表示、システムの等価変換、可制御性と可観測性、安定問題、極配置問題について学習する.
授業の進め方・方法:
*授業は、隔週2時間の講義形式で行う.
*毎回、講義のポートフォリオの提出を義務づける.総合評価10%である.
*課題レポートの提出を義務付ける.総合評価20%である.
注意点:
*システム制御では、多入力・多出力を扱うため、行列や行列式の知識が必要である.行列の四則演算、逆行列、固有値、固有ベクトルなど復習をしておく.
*再試験について:「不可」となった者のうち、総合評価成績が50点から59点だった学生に対しては、1回のみ再試験を実施する。ただし、未提出の課題がある者については再試験は行わない。

事前・事後学習、オフィスアワー

事前・事後学習:授業の概ね2日前に講義資料を送付する。毎回の授業において、ホームワークの課題を課す。レポートにて提出を求める。
オフィスアワー:講義、課題などに質問がある場合、Teamsアプリのチャットで連絡すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
分野必修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 システム制御の概要 古典制御と現代制御の違いについて理解できる。
2週 システムの状態空間表示 入出力の微分方程式から、状態変数を用いて、状態方程式を構築できる。
3週 可制御性 可制御性が理解できる。
4週 可観測性 与えられたシステムの可制御性/可観測性を判別できる。
5週 対角化と可制御性/可観測性 システム行列の固有値、固有ベクトルを用いて対角標準形に変換できる。
6週 安定問題 内部安定と入出力安定について、与えられたシステムの安定判別が行える。
7週 極配置問題 倒立振子の制御を例に状態フィードバック制御を理解できる。
8週 これまでの講義内容の振り返り 演習問題を解いて理解を深めることができる。
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御自動制御の定義と種類を説明できる。4
フィードバック制御の概念と構成要素を説明できる。4
基本的な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換を求めることができる。4
ラプラス変換と逆ラプラス変換を用いて微分方程式を解くことができる。4
伝達関数を説明できる。4
ブロック線図を用いて制御系を表現できる。4
制御系の過渡特性について説明できる。4
制御系の定常特性について説明できる。4
制御系の周波数特性について説明できる。4
安定判別法を用いて制御系の安定・不安定を判別できる。4

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力301040
専門的能力301040
分野横断的能力101020