水力学演習

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 水力学演習
科目番号 0092 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(機械コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 水力学の教科書,演習問題集
担当教員 遠藤 大希

到達目標

静止流体中に働く力を理解し,問題の計算ができる.
流体の運動を理解し,問題の計算ができる.
管内流れの損失を理解し,問題の計算ができる.
基礎的な流れの問題について問題を作成・解説ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1静止流体中に働く力を理解し,各種法則を使って解析に適用できる.静止流体中に働く力を理解し,適用できる.左記ができない.
評価項目2流体の運動の数学的表現を理解し,また各種保存則を使って解析に適用できる.流体の各種保存則を理解し,流れの計算に適用できる.左記ができない.
評価項目3流れの損失を理解し説明でき,管路の流れの解析に適用できる.また,物体に作用する流体力を理解し説明でき,解析に適用できる.流れの損失を理解し,管路の計算に適用できる.また,物体に作用する流体力を理解し解析できる.左記ができない.

学科の到達目標項目との関係

(E) ものづくりに関する幅広い対応能力を身につける。 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・4年次の水力学で学んだ流体の運動の取り扱い方法を復習し,理解し課題に取り組む.
・実際の流体機械などを想定した,流体の状態を計算できる能力を高める.
授業の進め方・方法:
・班ごとに課題を解決するプロブレム・ベース・ラーニング形式をとる。
・また、各週冒頭5-10分程度の振り返りは週番班による反転授業とする。
・相互評価は発表やグループワーク作業状況などを学生同士で実施するものとする
注意点:
・4年次の水力学を理解しておくと理解が深まるので,授業前に教科書に目を通しておくとよい.
・週番班による反転授業は評価対象とするため、本講義全体を通し1人1問題以上実施すること

事前・事後学習、オフィスアワー

【事前・事後学習】毎回の課題をレポートとして個別に作成すること、週番班に関しては反転授業用のスライド資料を必ず作成すること。
【オフィスアワー】授業実施日の16-17時

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 流体の性質 流体の密度,圧縮率,ニュートンの粘性法則を理解し,説明と計算ができる.
2週 流体の性質 流体の密度,圧縮率,ニュートンの粘性法則を理解し,説明と計算ができる.
3週 流体静力学 パスカルの原理,アルキメデスの原理,マノメータの原理,水門にかかる力を理解し,説明と計算ができる.
4週 流体静力学 パスカルの原理,アルキメデスの原理,マノメータの原理,水門にかかる力を理解し,説明と計算ができる.
5週 連続の式 連続の式を理解し説明と計算ができる.
6週 ベルヌーイの定理と応用 ベルヌーイの定理を理解し,説明と計算ができる.
7週 ベルヌーイの定理と応用 ベルヌーイの定理を理解し,説明と計算ができる.
8週 中間課題 1~7回の内容を理解応用し、独自の問題を作成・解き、これを説明した資料を提出する。.
4thQ
9週 運動量の法則 運動量の法則を理解し,流れが管壁に及ぼす力の説明と計算ができる.
10週 運動量の法則 運動量の法則を理解し,流れが管壁に及ぼす力の説明と計算ができる.
11週 管路内の流れと損失 粘性流体が管路を流れるときの損失を理解し,説明と計算ができる.
12週 管路内の流れと損失 粘性流体が管路を流れるときの損失を理解し,説明と計算ができる.
13週 揚力と抗力 物体に働く抗力と揚力を理解し,説明と計算ができる.
14週 揚力と抗力 物体に働く抗力と揚力を理解し,説明と計算ができる.
15週 期末課題 9~14回の内容を理解応用し、独自の問題を作成・解き、これを説明した資料を提出する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体流体の定義と力学的な取り扱い方を理解し、適用できる。4
流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。4
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。4
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。4
パスカルの原理を説明できる。4
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。4
平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。4
物体に作用する浮力を計算できる。4
定常流と非定常流の違いを説明できる。4
流線と流管の定義を説明できる。4
連続の式を理解し、諸問題の流速と流量を計算できる。4
オイラーの運動方程式を説明できる。4
ベルヌーイの式を理解し、流体の諸問題に適用できる。4
運動量の法則を理解し、流体が物体に及ぼす力を計算できる。4
層流と乱流の違いを説明できる。4
レイノルズ数と臨界レイノルズ数を理解し、流れの状態に適用できる。4
ダルシー・ワイスバッハの式を用いて管摩擦損失を計算できる。4
ムーディー線図を用いて管摩擦係数を求めることができる。4
境界層、はく離、後流など、流れの中に置かれた物体の周りで生じる現象を説明できる。4
抗力について理解し、抗力係数を用いて抗力を計算できる。4
揚力について理解し、揚力係数を用いて揚力を計算できる。4

評価割合

レポート課題相互評価授業態度合計
総合評価割合562816100
基礎的能力0000
専門的能力5628084
分野横断的能力001616