情報処理(電気・電子)

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報処理(電気・電子)
科目番号 0099 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(機械コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「高学年向け情報セキュリティ」教材(e-Learningコンテンツ、PPT、演習実施手順書、確認テスト)
担当教員 佐藤 淳

到達目標

各工学専門分野における情報セキュリティ対策の課題を指摘できる
情報セキュリティの基盤技術である、情報通信の基礎技術を理解し説明できる
情報セキュリティを体系的に理解し、攻撃や事故の事例を体系に則って説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自己の工学分野における特定のケースでの情報セキュリティの課題を指摘することができ、是正するための情報技術分野を特定することができる。 自己の工学分野における特定のケースでの情報セキュリティの課題を指摘することができる。 自己の工学分野における特定のケースでの情報セキュリティの課題を指摘することができない。
評価項目2"TCP/IPネットワークと、その背景となるコンピュータの仕組みを説明することができる。 ネットワーク:(良)に加え、生じがちな基本的接続トラブル(物理配線、WiFi設定、IPアドレス設定)の対処法を説明できる。 コンピュータの仕組み:(良)に加え、生じがちなPCトラブル(ドライバ等のハードウェア接続トラブル、ハードディスク障害、メモリ不足、パフォーマンス劣化、OSとアプリの不適合)の対処や予防の方法を説明できる。 ※ネットワーク、コンピュータの仕組みについては、圧縮版教材を用いると(優)レベルの内容まで網羅できない。" "TCP/IPネットワークと、その背景となるコンピュータの仕組みを説明できる。 ネットワーク:インターネットの閲覧の流れを、TCP/IPプロトコルモデル(階層)に沿って説明できる。 コンピュータの仕組み:五大装置、OSとプログラムの役割を実際の機器に照らし合わせて説明できる。市販されている機器の商品カタログを見て特徴を説明できる。" "TCP/IPネットワークと、その背景となるコンピュータの仕組みを説明できない。 ネットワーク:インターネットの閲覧の流れを説明できない(プロトコルモデルに沿っていなくても説明できればよい)。 コンピュータの仕組み:実際の機器が果たしている役割を説明することができない。"
評価項目3"(良)に加え、セキュリティ事故の事例や攻撃手法とその対策技術を説明することができる。 7つ以上説明できることが望ましい。" "情報セキュリティ関連の用語(資産、脅威、脆弱性、気密性、完全性、可用性)を説明できる。 1~2つの代表的なセキュリティの脅威の説明とその対策の特定をすることができる。" "情報セキュリティ関連の用語(資産、脅威、脆弱性、気密性、完全性、可用性)を説明できない。 代表的なセキュリティの脅威の対策を全く説明できない。"

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報セキュリティの基本的な技術知識を習得する。
(1)各工学専門分野における情報セキュリティの課題を特定し、対処や対策を適切にとれるようにする。 [導入]
(2)そのために、情報セキュリティの定義や用語を知り、事故や攻撃に対するセキュリティ技術を理解する。 [1~2章・10~11章]
(3)(2)を理解するためには、その基盤技術であるIT技術(コンピュータ基礎、ネットワーク技術)を習得する必要がある。 [3~9章]
(4)(3)また、情報システムを俯瞰できるようにシステム運用や、新しい技術であるクラウドコンピューティングも紹介している。 [12章~15章]
授業の進め方・方法:
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導入教育 ケーススタディを用い、各工学専門分野における情報セキュリティの課題を認識する
2週 セキュリティの概要 情報セキュリティの用語や定義を知る
3週 セキュリティ事故の事例を知る
4週 攻撃の種類を知る
(セキュリティ事故と結びつけて攻撃種類を知る)
5週 コンピュータ基礎 コンピュータの5大機能と対応している装置とその特徴を理解し説明できる
6週 プログラム実行との関連を理解し説明できる
7週 ネットワーク基礎 OSI参照モデル、またはTCP/IPモデルを理解し説明できる
8週 接続機器の種類を理解する
4thQ
9週 MACアドレスを理解し、確認方法を知る
10週 無線LANの注意点を理解する
11週 IPアドレスの仕組みを理解する。
12週 セキュリティ対策 代表的なセキュリティ技術を説明できる
13週 個人と組織の取り得るセキュリティ対策を説明できる
14週 情報システムとサーバ、クラウド 社会の中での情報システムの位置づけを知り、それがために「運用」がありサーバ専用機が存在することを説明できる
15週 仮想化とクラウドの特徴を説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。4
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合1400030060230
基礎的能力700010020100
専門的能力700010020100
分野横断的能力0001002030