到達目標
ダイオードおよびトランジスタ等の電子デバイスの動作原理,これらのデバイスを実際に利用する例として増幅回路を構成する際の基礎的な事項を学び,機械とのつながりを把握し,実際に必要時に原理に基づいた電子工作ができるようになれることを期待する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | ダイオード,トランジスタ,FETの特徴と等価回路を説明できる | ダイオード,トランジスタの特徴を説明できる | ダイオード,トランジスタの特徴を説明できない |
評価項目2 | 増幅回路の基礎,増幅器のバイアス方法を説明できる | 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる | 増幅回路の基礎事項を説明できるない |
評価項目3 | 演算増幅器の特性,オペアンプを説明できる | 演算増幅器の特性を説明できる | 演算増幅器の特性を説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代の大抵の機械は電子制御が組み込まれており,切り離すことができない.そこには電子回路があって機械の精密動作などを実現している.そのような分野の機械エンジニアは専門の機械工学だけでなく電気電子分野の知識も要求される.この授業では機械学生にも身に着けるべき電子回路要素について取り上げる.
授業の進め方・方法:
試験70%,演習30%で評価する.
注意点:
本授業は学修単位である(隔週授業).毎回演習問題を渡すので,次回までに演習し,提出すること.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1.半導体 ・半導体の性質 |
・絶縁体,半導体,導電体について説明できる シリコンの性質,特徴,用途について説明できる
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2週 |
・PN接合 ・ダイオード |
・PN接合原理を説明できる ・ダイオードの特徴を説明できる
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3週 |
・トランジスタ ・その他の半導体素子 |
・バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる ・FETの特徴と等価回路を説明できる
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4週 |
2.増幅回路 ・基本増幅回路 |
利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
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5週 |
・基本増幅回路 |
利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
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6週 |
・演算増幅器 |
演算増幅器の特性を説明できる
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7週 |
・演算増幅器 |
演算増幅器の特性を説明できる
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8週 |
期末試験 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 4 | 後5 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 4 | |
電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 4 | |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 4 | 後3,後5 |
FETの特徴と等価回路を説明できる。 | 4 | 後1 |
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。 | 4 | 後5,後7 |
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。 | 4 | 後5 |
演算増幅器の特性を説明できる。 | 4 | 後9 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題レポート | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 30 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |