到達目標
1.熱力学で取り扱う物理量を理解できる
2.熱力学の第一法則と第二法則を理解できる
3.理想気体の特性を理解し、各状態変化において熱計算ができる
4.蒸気の基本的性質を理解し、各状態量を計算できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 熱力学第一法則、第二法則に関する応用問題を解くことができる。 | 熱力学第一法則、第二法則を理解し、基礎的な問題を解くことができる。 | 左記ができない |
評価項目2 | 理想気体の状態式および各状態変化による式の算出ができる。 | 教科書を見ながら、各状態変化に関する問題を解くことができる。 | 左記ができない |
評価項目3 | 蒸気の状態量を蒸気表から読み取ることができ、更に計算ができる。 | 蒸気の基礎的性質を説明することができる。 | 左記ができない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
熱力学は機械工学において重要な科目の一つである。本講義では,熱力学の基礎的事項を理解し,熱に関する工学的知識を学ぶ。さらに熱力学第一法則,第二法則における熱エネルギーの特性を理解し,基本サイクルの解析に発展させる能力を習得する。
授業の進め方・方法:
前期中間試験15%,前期末試験20%,後期中間試験15%,学年末試験20%,演習試験10%(前後期各5%),レポート10%(前後期各5%),授業への取り組み姿勢10%をもとに総合的に判断して評価する。各試験においては達成目標に即した内容を出題する。試験問題のレベルは教科書および授業ノートと同程度とする。合格点は60点以上とする。
注意点:
【オフィスアワー】授業当日の16:00~17:00
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
熱力学の基礎的事項 (温度) |
熱力学で扱う物理量を扱うことができる。(温度)
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2週 |
熱力学の基礎的事項 (圧力、比容積) |
熱力学で扱う物理量を扱うことができる。(圧力、比容積)
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3週 |
熱力学の基礎的事項 (熱量、比熱) |
熱力学で扱う物理量を扱うことができる。(熱量、比熱)
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4週 |
熱と仕事の関係 |
熱と仕事の関係を理解できる。
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5週 |
内部エネルギー |
内部エネルギーについて理解できる。
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6週 |
熱力学の第一法則 |
熱力学第一法則を式で表すことができる。
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7週 |
エンタルピー |
エンタルピーと内部エネルギーと仕事の関係を理解できる。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
熱力学の第二法則と熱効率 |
熱力学の第二法則を理解できる。更に、サイクルと熱効率の関係を理解できる。
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10週 |
エントロピー |
エントロピーについて理解できる。
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11週 |
理想気体 |
理想気体の状態式を説明できる。
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12週 |
一般ガス定数と比熱 |
一般ガス定数を用いて理想気体の状態式を説明できる。
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13週 |
理想気体の比熱 |
定容、低圧比熱を説明できる。
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14週 |
理想気体の混合 |
理想気体の混合ガスについて説明できる。
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15週 |
理想気体の仕事 |
理想気体の仕事(絶対仕事、工業仕事)について説明できる。PV線図について説明できる。
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16週 |
前期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
理想気体の状態変化 |
等圧変化について説明できる。
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2週 |
理想気体の状態変化 |
等積、等温変化について説明できる。
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3週 |
理想気体の状態変化 |
断熱、ポリトロープ変化についてできる。
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4週 |
理想気体の状態変化 |
理想気体のエントロピーについで説明できる。TS線図について説明できる。
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5週 |
後期中間試験 |
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6週 |
ガスサイクル |
カルノーサイクル、オットーサイクルの状態変化を理解し熱効率を計算できる。
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7週 |
ガスサイクル |
ディーゼルサイクルの状態変化を理解し熱効率を計算できる。
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8週 |
ガスサイクル |
カルノーサイクルの状態変化を理解し熱効率を計算できる。
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4thQ |
9週 |
ガスサイクル |
サバテサイクルの状態変化を理解し熱効率を計算できる。
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10週 |
ガスサイクル |
ブレイトンサイクルの状態変化を理解し熱効率を計算できる。
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11週 |
蒸気の基本的性質 |
蒸気の状態変化について説明できる。
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12週 |
蒸気の基本的性質 |
飽和蒸気、湿り、過熱蒸気を計算できる。
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13週 |
蒸気の基本的性質 |
蒸気表と蒸気線図について説明できる。
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14週 |
蒸気機関のサイクル |
ランキンサイクルについて説明できる。
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 熱流体 | 熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
閉じた系と開いた系、系の平衡、状態量などの意味を説明できる。 | 4 | 前15 |
熱力学の第一法則を説明できる。 | 4 | 前6 |
閉じた系と開いた系について、エネルギー式を用いて、熱、仕事、内部エネルギー、エンタルピーを計算できる。 | 4 | 前5,前7 |
閉じた系および開いた系が外界にする仕事をp-V線図で説明できる。 | 4 | 前15 |
理想気体の圧力、体積、温度の関係を、状態方程式を用いて説明できる。 | 4 | 前11,前12 |
定積比熱、定圧比熱、比熱比および気体定数の相互関係を説明できる。 | 4 | 前13 |
内部エネルギーやエンタルピーの変化量と温度の関係を説明できる。 | 4 | 前7,前8 |
等圧変化、等積変化、等温変化、断熱変化、ポリトロープ変化の意味を理解し、状態量、熱、仕事を計算できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4 |
熱力学の第二法則を説明できる。 | 4 | 前9 |
サイクルの意味を理解し、熱機関の熱効率を計算できる。 | 4 | 前9,後6,後7,後8,後9,後10 |
カルノーサイクルの状態変化を理解し、熱効率を計算できる。 | 4 | 前10 |
エントロピーの定義を理解し、可逆変化および不可逆変化におけるエントロピーの変化を説明できる。 | 4 | 前10 |
サイクルをT-s線図で表現できる。 | 4 | 後4 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |