工学実験・実習Ⅱ,機械設計製図Ⅰ,機械要素設計の内容を踏まえて,各人に与えられた仕様(動力,減速比等)に沿って,2段歯車減速機を設計する.強度計算に加えて各種規格を調べ,加工方法を考慮しながら部品形状・寸法を定め,組立構想図を描く.部品図に関しては設計製図の基礎能力を確認するために2D-CADにより作図を行う.
概要:
歯車減速装置の設計製図を行う.前年度までに学んだ専門知識を総合的に応用しながら,各自に与えられた設計仕様について教科書や設計資料を参考にしながら,より良い設計を行う.さらに,正しい情報を伝達するための分かり易い設計書と見易い図面の作成方法も学習する.
実務との関係:この科目は企業で製造装置の開発・設計に従事していた教員が,その経験を活かし,歯車装置の設計および製図について授業を行うものである.
授業の進め方・方法:
前期は遠隔授業のため教材配信によるe·ラーニング形式,後期は製図室にて通常の授業形式で行う.設計については配布資料を参考にして,要素ごとに形状・寸法を定め,その過程を設計書にまとめる.必要に応じてチェックシートを提出し確認を受ける.組立構想図については,主要寸法以外を定めながら,手書きで図面化する.部品図については1,2週ごとに定められた対象をCADで図面化する.
注意点:
・設計および図面作成には想像以上に時間を要するので,計画的に取組むこと.提出物の期限が守れない場合は,最大20%まで各評価を減点する.
・提出した設計書等は図面作成のために一度返却するが,最終的には図面とともに提出すること.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
機械設計 | 標準規格を機械設計に適用できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。 | 4 | 前5,前6 |
キーの強度を計算できる。 | 4 | 前7 |
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。 | 4 | 前2,前4 |
歯車列の速度伝達比を計算できる。 | 4 | 前3,前4 |