到達目標
機械加工された部品をさらに高度な寸法精度・面品質にする精密加工法、従来の加工法では対応しきれない難削材の加工や、部品形状の微細化・高密度化に伴って発展してきている特殊加工法、付着加工、マイクロ・ナノ加工法について理解し,説明できるようになることを目標とする
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 精密機械加工法の原理と特徴を説明できる | 精密機械加工法の概要を説明できる | 精密機械加工法を説明できない |
評価項目2 | 特殊加工法の原理と特徴を説明できる | 特殊加工法の概要を説明できる | 特殊加工法を説明できない |
評価項目3 | マイクロ・ナノ加工法の原理と特徴を説明できる | マイクロ・ナノ加工法の概要を説明できる | マイクロ・ナノ加工法を説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
この科目は企業で実際に機械機器の設計・製造を担当している教員がその経験を活かし,それらの精密加工法、特殊加工法、付着加工、およびマイクロ・ナノ加工法について,講義形式で授業を行うものである。講義では毎回プロジェクタを用い,各加工方法のイメージが湧くように説明する。授業中での演習問題,自主学習課題を出ので,各種加工法の意義を考えながら受講してほしい。
授業の進め方・方法:
1回の試験(70 %)、演習結果,質問・コメントカード内容(30%),により評価する。総合60点以上で合格とする。
注意点:
・毎回,質問コメントカードを配布する. 出席カードも兼ねているので,必ず自筆で記入のこと.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
1.精密加工序論 (1) 精密機械加工の概要 |
・精密加工法の分類を説明できる ・加工変質層について説明できる精密に加工するための留意点を、装置、計測、環境、および加工法の観点から説明できる
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2週 |
(2) 精密除去加工
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・精密切削用工具と精密切削方法を説明できる ・精密に研削する方法を説明できる ・精密研磨法の原理と方法について説明できる
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3週 |
2.特殊加工 (1) 特殊加工の概要 (2) 電解加工,ビーム加工,化学加工 |
・特殊加工の種類と特徴を説明できる ・電解加工、ビーム加工、化学加工の原理と加工法、およびその応用例について説明できる
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4週 |
3.付着加工 (1) 付着加工の概要とウェット法(2) ドライ法 |
・付着加工の種類と特徴を説明できる ・めっき、アルマイトの原理と方法を説明できる ・PVD、CVDの原理と方法を説明できる
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5週 |
4.マイクロ・ナノ加工 (1) 概要,原理とMEMSについて |
マイクロ・ナノ加工法の種類とその概要について説明できる
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6週 |
(2) マイクロ・ナノ加工法 (フォトリソグラフィーとエッチング |
・フォトリソグラフィー、ドライ,ウェットエッチングの原理と方法について説明できる ・半導体の作製方法の概要を説明できる
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7週 |
5.これまで学んできた 生産加工の原理,方法のまとめ |
・欲しいモノに対して,各種加工法の適正な適用を考えることができる
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8週 |
6.学年末(卒業)試験 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | |
材料 | 機械材料に求められる性質を説明できる。 | 4 | |
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。 | 4 | |
塑性変形の起り方を説明できる。 | 4 | |
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | コメントカード | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 10 | 20 |
専門的能力 | 60 | 20 | 80 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |