国語Ⅰ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語Ⅰ
科目番号 0012 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:1
教科書/教材 『探求現代の国語』『探求言語文化』(桐原書店)、『探求現代の国語 準拠 予習復習ノート』(桐原書店)、新国語便覧(大修館書店 A5判)、国語辞典ほか
担当教員 森木 三穂

到達目標

1.論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。
2.古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。
3.他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。また、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。それを通して読書習慣を身につけることができる。論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。論理的な文章を読み、論旨を理解・要約ができない。また、文学作品を読み、作者の意図を汲み取ることの必要性を理解できない。
評価項目2古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。それを通じて、身近な問題に関して、他者のありように理解を示す姿勢を持つことができる。古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解できない。
評価項目3他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。また、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めることができる。他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。

学科の到達目標項目との関係

(F) 論理的表現力と外国語によるコミュニケーションの基礎能力を身につける。   説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業の目標は、論理的思考力を養うとともに、文化を理解し多様な価値観に触れることで自己の考えを深めること。そして、他者とのコミュニケーションの基本となる日本語能力の、総合的な向上を図ることである。具体的な副目標は次の3点である。1 「情報を正確に受け取る力」(〈聞く能力〉および〈読む能力〉)育成。2 「情報を正確に伝達する力」(〈書く能力〉および〈話す能力〉)育成。3 コミュニケーションの基本となる協調性の涵養。課題提出・小テストは目標達成のため、適宜行う予定である。国語辞典は各自用意すること。なお、2022年度は新型コロナウィルス感染症対策のため、遠隔授業に変更する場合がある。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進める。またグループワークを中心とした演習形式の授業もある。学年末にはパワーポイントを用いた発表を行う。
注意点:
授業はあらかじめ、予習をしてから臨むこと。ノートは必ずとること。なお、国語辞典(紙媒体・中学校で使用したものも可)は各自用意すること。

事前・事後学習、オフィスアワー

オフィスアワーは、月曜日15:00~17:00。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 国語Ⅰを受講する目的・目標を説明することができる。
2週 「わからないくらいがちょうどいい」 筆者の経験や考えを読み取り、自身の考えを持つことができる。
3週 体験と思索Ⅰ「ふしぎと人生」 同上
4週 評論Ⅱ「サイボーグとクローン人間」 論理の構成や展開を把握し、論旨を理解できる。それに対する独自の意見を持ち、説明することができる。
5週 評論Ⅲ「経済の論理/環境の倫理」 同上
6週 評論Ⅳ「わかろうとする姿勢」 同上
7週 評論Ⅱ「読む」 同上
8週 ファシリテーションスキル 合意形成の方法を学び、話し合いをスムーズに進めるポイントを理解し、製品デザインの実践ができる。
2ndQ
9週 古文入門「児のそら寝」「検非違使忠明のこと」(『宇治拾遺物語』) 古文読解を通して、作品に親しみ、現代との価値観の相違に気づき、意見を持つことができる。
10週 古文入門「花盗人の歌」(『沙石集』) 同上
11週 物語と軍記「芥川」(『伊勢物語』) 同上
12週 物語と軍記「筒井筒」(『伊勢物語』) 同上
13週 物語と軍記「木曽の最期」(『平家物語』) 同上
14週 和歌と俳諧「旅こそ栖」「平泉懐古」(『奥の細道』) 同上
15週 和歌と俳諧『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』 同上
16週 『百人一首』 同上
後期
3rdQ
1週 評論Ⅰ「ほどほどのデザイン」 論理の構成や展開を把握し、論旨を理解できる。それに対する独自の意見を持ち、説明することができる。
2週 評論Ⅳ「食の履歴書」 同上
3週 実社会Ⅰ「問いの立て方とオリジナリティ」 実社会で求められる力について理解し、実践的に取り組むことができる。
4週 実社会Ⅱ「目の見えない人は世界をどう見ているのか」 同上
5週 評論Ⅲ「遅れてきた私」 論理の構成や展開を把握し、論旨を理解できる。それに対する独自の意見を持ち、説明することができる。
6週 評論Ⅰ「言葉の力」 同上
7週 プレゼンテーションスキル① プレゼンテーションに必要な基本事項を理解することができる。
8週 プレゼンテーションスキル② 同上
4thQ
9週 プラトン「メノン」 「学ぶとはどういうことか」について考え、自身の考えを持つことができる。
10週 『源氏物語』 古文読解を通して、作品に親しみ、現代との価値観の相違に気づき、意見を持つことができる。
11週 随筆と日記「ありがたきもの」(『枕草子』) 同上
12週 『曽根崎心中』 同上
13週 発表準備 課題に向けた準備を計画的に行うことができる。
14週 発表 プレゼンテーションを実践し、他者の発表から学びを得ることができる。

15週 発表 同上
16週 発表 同上

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前16
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前4
合意形成のために会話を成立させることができる。3前4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3後10
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前11
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2

評価割合

試験レポート・提出物発表合計
総合評価割合402040000100
基礎的能力4020000060
専門的能力0000000
分野横断的能力004000040