国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 三省堂『精選現代文B』、準拠『学習課題ノート』、東京書籍『ステップアップ日本語講座 中級』、筑摩書房『精選国語総合古典編』
担当教員 加田 謙一郎

到達目標

1.文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
2.代表的な古文・漢文について、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらを通して、異文化に理解を示す姿勢をとることができる。
3.他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。また、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。また自己のありように照らし合わ せて、世界との関連性を見出すことができる。文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。文章を客観的に理解 し、人間・社会・自然などについて考えることができる。
評価項目2代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらを通して、異文化に理解を示す姿勢をとることができる。代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解 し、作品の意義について意見を述べることができる。 また、それらに親しもうと することができる。代表的な古文・漢文 について、日本文学 史および中国文学史 における位置を理解 し、作品の意義につ いて意見を述べるこ とができる。
評価項目3他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言できる。また、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に 助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めることができる。他者の口頭によるも のを含む表現につい て、客観的に評価す るとともに建設的に 助言できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
他者とのコミュニケーションの基本となる日本語能力の、総合的な向上を目指す。具体的には情報を正確に受け取り(読む・聞く)、また情報を正確に伝える(書く・話す) 技術を磨く。そして、日本語が日本文化の一翼を担ってきたことへの理解を深める。課題提出・小テストは目標達成のため、適宜行う予定である。国語辞典は各自用意すること。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進める。またグループワークを中心とした演習形式の授業もある。
注意点:
授業はあらかじめ、予習をしてから臨むこと。ノートは必ずとること。なお、国語辞典(紙媒体・中学校で使用したものも可)は各自用意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 国語Ⅱを受講する目的、到達目標を説明できる。
2週 論理的思考育成演習Ⅰ「理学者Xからの手紙①」 グループワークを行い、議論の前提条件を明示できる。
3週 小説Ⅰ「山月記」 登場人物の心情・情景などの描写を的確に捉え、感想を短い文章にまとめることができる。
4週 論理的思考育成演習Ⅱ「理学者Xからの手紙①」 各グループの発表を聞き、課題シートを完成させる。
5週 評論Ⅰ「未来世代への責任」「恐怖とは何か」 異なる視点で書かれた2 つの評論を読むことで、視野を拡げ、その話題の趣旨を読みとることができる。
6週 評論Ⅱ「未来世代への責任」「恐怖とは何か」 グループワークを行い、自己の意見を述べ、かつ他者の意見を把握できる。
7週 ポスター製作Ⅰ 昨年度のポスターを用い、グループへ説明できる。
8週 ポスター製作Ⅱ グループ内の意見を聞き、ポスターを修正・改善できる。
2ndQ
9週 評論Ⅲ「ミロのビーナス」「コンクリートの時代」 両教材を再読し、1200字の意見文を書く。
10週 評論Ⅳ「ミロのビーナス」「コンクリートの時代」 グループ内で評論の趣旨について、各自の意見交換ができる。その上で意見文を修正・改善できる。
11週 詩・短歌 日本の詩歌を味わうとともに、大きな声で朗誦し、コミュニケーションに必要な大きな声で、暗誦することができる。
12週 古典Ⅰ「奥の細道」 俳文学を読み、古人を偲ぶ。特に、「わび」「さび」「無常」などの伝統的美意識を理解する。
13週 古典Ⅱ「奥の細道」 「奥の細道」に登場する山形県の名所について、情報を的確に収集して、パンフレットを作成できる。
14週 評論Ⅴ「であることとすること」 辞書を引きながら論理的な文章を読む。適宜、段落分・要約をし、文章の構成を理解できる。
15週 ポスター製作Ⅲ 完成したポスターについて、各自工夫を凝らした点について説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 小説Ⅱ「こころ」 登場人物の心情・情景などの描写を的確に捉えて、作者の意図(もしくは人情の機微)を、できるだけ正確に読みとることができる。感想を口頭で発表できる。
2週 小説Ⅲ「こころ」 同上
3週 論理的思考育成演習Ⅲ「理学者Xからの手紙②」 グループワークを行い、議論(思考)の流れを明示できる。
4週 論理的思考育成演習Ⅳ「理学者Xからの手紙②」 各グループの発表を聞き、課題シートを完成させる。
5週 古典Ⅲ「唐詩」 唐詩を、大きな声で朗誦し、コミュニケーションに必要な大きな声で、暗誦することができる。
6週 古典Ⅳ「論語」 中国の古典的思想を学び、異文化のありようを説明できる。
7週 評論Ⅵ「メディアと歴史」 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。
8週 論理的思考育成演習Ⅴ「理学者からの手紙③」 グループワークを行い、各自の考察を明示できる。
4thQ
9週 実用の文章Ⅰ 手紙文の基本的パターンを理解し、実際に書くことができる。
10週 実用の文章Ⅱ 報告文の基本的パターンを理解し、実際に書くことができる。
11週 実用の文章Ⅲ 「理学者Xへの鶴岡高専学生からの手紙」を書く。
12週 小説Ⅲ「鞄」 この小説の面白さについて、各自の意見を、筋道立てて話すことができる。
13週 論理的思考演習Ⅵ これまでの演習の講評を、正確に把握し、説明できる。
14週 評論Ⅶ「であることとすること」 これまでの評論読解の総論を、正確に把握し、説明できる。
15週 まとめ 論理的思考能力を高めるため、記録・評論読解の方法を自分なりにまとめることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題提出相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合5030101000100
基礎的能力5030101000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000