数学Ⅲ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 数学Ⅲ
科目番号 0030 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 大日本図書 新線形代数,新基礎数学
担当教員 野々村 和晃,木村 太郎,上松 和弘,田阪 文規,平井 祐紀,花元 誠一

到達目標

ベクトルの和・差・実数倍を計算でき,平面と空間のベクトルの基本性質が理解できる。平面、空間内の直線の方程式や空間内の平面の方程式を求めることができる。円や球面の方程式を求めることができる。順列と場合の数の基本事項を学習し色々な場合の数を計算することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベクトルの内積の計算ができ、2つのベクトルのなす角を求めることができるベクトルの演算の計算ができる。ベクトルの演算の計算ができない。
評価項目2平面の方程式,球面の方程式を求めることができ、その中心と半径を求めることができる。平面の方程式,球面の方程式を求めることができる。平面の方程式,球面の方程式を求めることができない。
評価項目3順列・組み合わせの計算ができ色々な場合の数を計算することができる。順列・組み合わせの計算ができる。順列・組み合わせの計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

(C) 電気電子工学の基礎としての数学,自然科学の基礎学力を身につける。   説明 閉じる

教育方法等

概要:
ベクトルの定義と演算について学習する。ベクトルの内積や成分表示について理解し図形への応用を学習する。順列・組み合わせの基本を学び色々な場合の数の求め方を学習する。問題演習によって知識の定着をはかり,応用力を身につける。レポート・小テストなどにより理解を深め,計算力・思考力を高める。
授業の進め方・方法:
基本的事項や理論的内容を講義で説明し,応用については演習で学習する。演習を行う際には、初めに例題について解説し,そのあとに類題やより高度な問題に取り組んでもらう。
注意点:
前期中間試験15%,前期末試験15%,後期中間試験15%,学年末試験15%,その他授業中に行うテスト(課題テスト・小テスト等)15%, レポート15%,取り組み10%(CBT受検を含む)で評価し,総合評価50点以上を合格とする。各試験においては達成目標に即した内容を出題する。試験問題のレベルは授業で取り扱った問題と同程度とする。再試験は行う。ただし再試験対象者は、総合評価45点以上の学生とする。

事前・事後学習、オフィスアワー

オフィスアワー:授業当日の16:00〜17:00。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ベクトルの定義と演算(1) ベクトルの定義がわかる。
2週 ベクトルの定義と演算(2) ベクトルの和・差・実数倍が計算できる。
3週 平面ベクトルの成分表示(1) 成分表示されたベクトルの和・差・実数倍を求めることができる。
4週 平面ベクトルの成分表示(2) 成分表示されたベクトルの和・差・実数倍の大きさを求めることができる。
5週 ベクトルの内積(1) 内積の定義と性質が分かる。内積を求めることができる。
6週 ベクトルの内積(2) 2つのベクトルのなす角を求めることができる。
7週 ベクトルの内積(3) 2つのベクトルの平行条件,垂直条件を求めることができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 ベクトルの図形への応用(1) 位置ベクトルを理解し,内分点のベクトル表示を求めることができる。
10週 ベクトルの図形への応用(2) 三角形の重心のベクトル表示を求めることができ,平行条件・垂直条件への応用ができる。
11週 平面の直線の方程式(1) 直線のベクトル方程式を求めることができる。
12週 平面の直線の方程式(2) 直線の媒介変数方程式・普通の意味での方程式を求めることができる。
13週 点と直線の距離 点と直線の距離を求めることができる。
14週 線形独立・線形従属(1) 平面ベクトルの線形独立・線形従属の概念を理解し,線形独立の条件を求めることができる。
15週 線形独立・線形従属(2) 平面ベクトルの線形独立・線形従属の概念を理解し,線形従属の条件を求めることができる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 空間ベクトルと成分表示(1) 空間ベクトルの意味とその成分表示を理解する。
2週 空間ベクトルの成分表示(2) 成分表示された空間ベクトルの和・差・実数倍およびその大きさを求めることができる。
3週 空間ベクトルの内積 内積を成分で計算できる。2つの空間ベクトルのなす角を求めることができる。
4週 空間直線の方程式(1) 直線のベクトル方程式を求めることができる。
5週 空間直線の方程式(2) 直線の媒介変数方程式・普通の意味での方程式を求めることができる。
6週 平面の方程式(1) 平面の方程式が求められる。
7週 平面の方程式(2) 点と平面の距離が求められる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 球面の方程式 球面の方程式を求めることができる。球面の中心と半径を求めることができる。
10週 線形独立・線形従属 空間ベクトルの線形独立・線形従属の概念を理解し,線形独立・線形従属の条件を求めることができる。
11週 場合の数(1) 和の法則と積の法則が理解できる。
12週 場合の数(2) 順列の意味を理解し計算ができる。組み合わせの意味を理解し計算ができる。
13週 場合の数(3) 二項展開と組み合わせの関係を理解できる。
14週 場合の数(4) 順列・組み合わせを用いて場合の数の計算ができる。
15週 確率 確率の意味と定義を理解し,確率を計算できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。2
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。2
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。2
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。2
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。2

評価割合

定期試験課題テスト等レポート取り組み合計
総合評価割合60151510100
基礎的能力60151510100