電気機器Ⅱ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気機器Ⅱ
科目番号 0082 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 FirstStageシリーズ 電気機器概論 深尾正 監修 実教出版
担当教員 宝賀 剛

到達目標

1.同期発電機の誘導起電力、巻線法、構造、特性、励磁方法、並行運転について理解できる。
2.同期電動機の原理、V曲線、入出力特性について理解できる。
3.かご形誘導電動機、巻線形誘導電動機の構造について理解できる。
4.三相交流による回転磁界、すべり、誘導起電力、等価回路について理解できる。
5.三相誘導電動機の速度特性、トルク、出力、比例推移、始動特性、始動法、速度制御について理解できる。
6.単相誘導電動機の回転原理および分類について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1同期発電機の構造、特性、励磁方法、並行運転について理解し計算できる。同期発電機の構造、特性、励磁方法、並行運転について理解できる。同期発電機の構造について理解できない。
評価項目2誘導電動機の構造、特性、励磁方法、並行運転について理解し計算できる。誘導電動機の構造、特性、励磁方法、並行運転について理解できる。誘導電動機の構造について理解できない。
評価項目3単相誘導電動機の構造、特性、励磁方法、並行運転について理解し計算できる。単相誘導電動機の構造、特性、励磁方法、並行運転について理解できる。単相誘導電動機の構造について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

(E) ものづくりに関する幅広い対応能力を身につける。   説明 閉じる

教育方法等

概要:
・電動機のなかで最も多く用いられている誘導電動機、発電所で広く使用されている同期発電機と比較的回転速度が低く大きな出力を要する負荷に使用されている同期電動機について原理、構造、特性を学ぶ。
授業の進め方・方法:
・講義形態は対面授業で実施するが、オンデマンド教材も利用する。
・前期中間試験 30%、前期末試験 40%、課題(BlackboardまたはFormsによる小テスト)20%、受講状況(出欠および課題提出期限)10% を総合的に評価し、総合評価60点以上を合格とする。試験においては達成目標に則した内容の問題を出題する。試験問題のレベルは、教科書、オンデマンド教材および課題と同程度とする。
注意点:
・本科目は、電気主任技術者認定の必修科目である。

事前・事後学習、オフィスアワー

・本科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてオンデマンド教材による自学自習およびFormsによる確認テストを実施する。
【オフィスアワー】授業実施日の13:00~13:40、16:00~17:00で対応するが、Teamsのチャット機能あるいはメールによっても随時対応する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
三相誘導電動機の構造
本講義の遠隔授業による進め方および講義内容について理解することができる。
三相誘導電動機の構造、三相交流による回転磁界について理解できる。
2週 三相誘導電動機の理論 三相誘導電動機のすべり、誘導起電力、等価回路について理解できる。
3週 三相誘導電動機の特性1
三相誘導電動機の速度特性、トルク、出力について理解できる。
4週 三相誘導電動機の特性2 三相誘導電動機の比例推移について理解できる。
5週 三相誘導電動機の運転 三相誘導電動機の始動特性と始動法、速度制御について理解できる。
6週 単相誘導電動機 単相誘導電動機の回転原理、分類について理解できる。
7週 誘導電圧調整機 誘導電圧調整機について理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 同期発電機の構造 同期発電機の構造、巻線法について理解できる。
10週 同期発電機の原理 同期発電機の誘導起電力について理解できる。
11週 同期発電機の特性1 同期発電機の特性、励磁方式について理解できる。
12週 同期発電機の特性2 同期発電機の並行運転について理解できる。
13週 同期電動機の原理 同期電動機の原理について理解できる。
14週 同期電動機の特性 同期電動機の特性について理解できる。
15週 前期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。4
電力誘導機の原理と構造を説明できる。4
同期機の原理と構造を説明できる。4

評価割合

試験課題受講状況合計
総合評価割合702010100
基礎的能力40101060
専門的能力2010030
分野横断的能力100010