政治・経済

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 政治・経済
科目番号 0129 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 政治・経済(佐々木毅他著 東京書籍刊)/ 「政治・経済資料2018」(とうほう)
担当教員 薄葉 祐子

到達目標

“政治”については、日本国憲法を基礎に政党や自治体の諸相を、“経済”に関しては、資本主義体制下の産業構造等の特質を、それぞれ理解できる。また、これを前提として、現代日本社会における政治・経済システムの諸問題を認識することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本における政党や自治体の諸相を説明できる日本における政党や自治体の諸相を理解する日本における政党や自治体の諸相が理解できない
評価項目2資本主義体制下の産業構造等の特質を説明できる資本主義体制下の産業構造等の特質を理解する資本主義体制下の産業構造等の特質を理解できない
評価項目3現代日本社会における政治・経済システムの諸問題を説明できる現代日本社会における政治・経済システムの諸問題を理解する現代日本社会における政治・経済システムの諸問題を理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代日本における政治・経済の特性を概説。
授業の進め方・方法:
座学・講義形式。担当教員が時事の問題や話題を取り上げながら、背景にある法律・制度・システムについて、黒板に要点をまとめながら説明する。
注意点:
少なくとも板書事項は記録しておき、各自で授業内容を再整理できるようつとめる。
総合評価は、定期試験70%(前期中間・前期末・後期中間各15%、学年末試験25%)、課題・レポート等の提出物20%、授業の出席状況や態度10%の割合で行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1-1-①民主政治の成立 民主政治の基本原理について、その成り立ちを歴史的な観点から理解する。
2週 1-1-②法の支配
1-1-③基本的人権の確立
法の種類、機能について理解する。人権の意義と歴史的経緯および人権の国際化の現状について理解する。
3週 1-1-④現在の民主政治 議院内閣制と大統領制の形態について理解する。
4週 1-1-⑤世界のおもな政治体制 議院内閣制と大統領制の形態について理解する。
5週 1-2-①日本国憲法の制定と基本原理
日本国憲法の成立過程と三大基本原理について歴史的な経緯を踏まえながら理解する。
6週 1-2-②基本的人権の保障 日本国憲法が保障する基本的人権について理解する。
7週 1-2-③平和主義 日本国憲法の根本理念である平和主義について理解する。
8週 1-3-①国会と立法 国会が「国権の最高機関」とされることの意義と三権分立との関係を理解する。
2ndQ
9週 1-3-②内閣と行政
内閣の機能や内閣総理大臣の権限を理解する。
10週 1-3-③裁判所と司法(1) 司法のあり方について理解する。
11週 1-3-③裁判所と司法(2) 司法のあり方について理解する。
12週 1-3-④地方自治 地方自治の意義とあり方、国と地方との関係を理解する。
13週 1-4-①戦後政治と政党 民主政治における政党や利益集団の意義と役割、ならびに選挙の意義を理解する。
14週 1-4-②選挙と政治意識 民主政治における政党や利益集団の意義と役割、ならびに選挙の意義を理解する。
15週 1-4-③世論と政治参加 マスメディアの現状とあり方について理解する。
16週
後期
3rdQ
1週 2-1-①資本主義体制の成立と発展 資本主義経済成立の歴史的経緯、および特徴や変遷について理解する。
2週 2-1-②現代経済の特質
2-2-①経済主体と経済の循環
グローバル化や情報化が進む今日の資本主義経済の特徴について理解する。
3週 2-2-②生産のしくみと企業 資本主義経済を支える企業活動について理解する。
4週 2-2-③市場経済の機能と限界(1)
2-2-③市場経済の機能と限界(2)
資本主義経済の核心をなしている市場の働き、および市場の失敗について理解する。
5週 2-2-④国民所得と経済成長 国民経済をマクロ的にとらえることの意義を理解する。
6週 2-2-⑤金融のしくみと機能 金融の基本的なしくみとともに銀行や中央銀行が果たす役割について理解する。
7週 2-2-⑥財政のしくみと機能 租税の意義や財政の基本的な役割を理解する。
8週 2-3-①経済再建から高度成長へ 第二次世界大戦後の日本経済復興期の諸改革や高度経済成長にいたる経緯と背景について理解する。
4thQ
9週 2-3-②オイル・ショック後の日本経済 オイル・ショック後の日本経済の変容と産業構造の変化について理解する。
10週 2-3-③日本経済の現状 「構造改革」の特徴と影響、世界金融危機や東日本大震災後の日本経済の現状について理解する。
11週 2-4-①公害と環境保全 公害問題の現状を理解する。
12週 2-4-②消費者問題
2-4-③農業・食料問題
経済発展の関係性、消費者問題、農業・食料問題の現状を理解する。
13週 2-4-④中小企業の現状と課題 中小企業の地位と役割について学び、日本の中小企業の現状と課題について理解する。
14週 2-4-⑤雇用と労働問題 労働問題と労働運動の歴史的経緯、雇用環境の変化と現代の労働問題について理解する。
15週 2-4-⑥社会保障と福祉 社会保障制度の歴史について外国も含めた発展の経緯について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験課題・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702001000100
基礎的能力5010000060
専門的能力0000000
分野横断的能力20100100040