通信工学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 通信工学
科目番号 0171 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 書名:通信工学概論、著者:山下不二雄/中神隆清、発行所:森北出版
担当教員 保科 紳一郎

到達目標

1.電気通信の基本的な基本構成・データ量の計算ができる。
2.アナログ信号の周波数領域の取り扱いと変調方式が理解できる。
3.ディジタル信号の周波数領域の取り扱いと変調方式が理解できる。
4.信号の多重化の概念を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1通信工学の基本構成からデータ量や故障率等の数値を算出できる。通信工学の基本的な概念を理解できる。通信工学の基本的な概念を理解できていない。
評価項目2周波数領域と時間領域の変換ができその性質を理解できる。アナログ/ディジタル信号の周波数領域/時間領域での変換ができる。アナログ/ディジタル信号の周波数領域/時間領域での変換ができない。
評価項目3変調方式の違いと特徴を理解できる。必要なパラメータの算出ができる。アナログ/ディジタル変調の概念が理解できる。アナログ/ディジタル変調の概念が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 情報伝送に関連する基礎的な情報理論、数学、電子・電子回路等を学ぶ。
 確率と情報量の関係、通信網の形態等の通信システムに関連する基本的な概念を理解する。アナログ・ディジタル信号伝送に欠かせない各種変調・復調について学び、同時に、それらに関連するフーリエ解析などの数学的な手法につても簡単に触れる。
授業の進め方・方法:
 授業携帯はは講義が主体である。
 中間試験35%、末試験35%、課題20%、出席状況10%で達成度を総合的に評価する。総合評価60点以上を合格とする。各期間における試験の出題範囲は各期間内で行った講義の内容とする。試験問題は教科書中の例題や章末問題と同程度である。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気通信システムの基本構成(1) アナログ、ディジタル電気信号の概要、通信システムの基本的な構成と構成要素の役割について理解できる。
2週 電気通信システムの基本構成(2) 通信網の基本形態を理解できる。通信システムの安定動作を評価する稼働率の概念を理解できる。
3週 信号の周波数領域での表現(1) 信号の特徴と適切なフーリエ解析手法との関係を理解できる。周期信号のフーリエ級数展開を理解できる。
4週 信号の周波数領域での表現(2) フーリエ級数展開の基本的な性質を理解できる。
非周期信号を取り扱うフーリエ変換を理解できる。
5週 信号の周波数領域での表現(3) フーリエ変換を使って簡単な波形のスペクトルを計算できる。
フーリエ変換の基本的な定理を理解できる。
6週 アナログ信号の変調(1) 変調の必要性を理解できる。
AM変調波の数式を理解できる。
AM変調波のスペクトルを理解できる。
7週 アナログ信号の変調(2) AM変調波の電力を計算できる。
AM変調の種類(BSB、SSB)と特徴を理解できる。
SN比の意味を理解できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 ディジタル信号の変調(1) パルス符号変調(PCM)の概念が理解できる。
標本化定理を理解できる。
10週 ディジタル信号の変調(2) 標本化定理と折り返し雑音の関係を理解して、適切な標本化周波数を理解できる。
11週 ディジタル信号の変調(3) 量子化・符号化の概念を理解できる。
量子化に伴う量子化誤差を理解できる。
12週 ディジタル信号の変調(4) 各種符号化の特徴を理解できる。
標本化周期とPCM信号の周期との関係を理解できる。
各種ディジタル変調方式(ASK、OOK、FSK、PSK方式)の違いと特徴を理解できる。
13週 信号の多重化(1) 多重化の概念を理解できる。
周波数分割多重(FDM)、時間分割多重(TDM)の原理と特徴を理解できる。
14週 信号の多重化(2) 符号分割多重(CDM)の原理と特徴を理解できる。
スペクトル拡散変調、創刊検出の概念を理解できる。
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力0000000
専門的能力90001000100
分野横断的能力0000000