電気電子計測

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電気電子計測
科目番号 68484 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(電気・電子コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電磁気計測 岩崎俊著 コロナ社
担当教員 森谷 克彦

到達目標

計測の基礎である測定法、測定誤差、雑音の処理法、単位と標準ならびに電圧、電流、抵抗、インピーダンスなどの電磁気量の測定法を通して、測定装置の基本的原理と使用方法を理解できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1計測の基礎である測定法、想定誤差、雑音の処理法ならびに単位と標準について説明でき、関連した問題を解くことができる。計測の基礎である測定法、想定誤差、雑音の処理法ならびに単位と標準について説明できる。計測の基礎である測定法、想定誤差、雑音の処理法ならびに単位と標準について説明できない。
評価項目2電磁気量(電流、電圧、抵抗、インピーダンス、波形、周波数、電磁界、光など)の発生原理と性質が説明でき、関連した問題を解くことができる。電磁気量(電流、電圧、抵抗、インピーダンス、波形、周波数、電磁界、光など)の発生原理と性質が説明できる。電磁気量(電流、電圧、抵抗、インピーダンス、波形、周波数、電磁界、光など)の発生原理と性質が説明できない。
評価項目3電磁気量(電流、電圧、抵抗、インピーダンス、波形、周波数、電磁界、光など)の測定原理と方法が説明でき、関連した問題を解くことができる。電磁気量(電流、電圧、抵抗、インピーダンス、波形、周波数、電磁界、光など)の測定原理と方法が説明ができる。電磁気量(電流、電圧、抵抗、インピーダンス、波形、周波数、電磁界、光など)の測定原理と方法が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では計測の意義と測定との関係及び定測時に発生する測定誤差の要因と統計処理を学び、計測の重要性の理解度を深める。近代以降の産業発展の礎となった電気電子工学が扱う種々の電磁気量の発生原理と性質ならびに測定法を学習する。
授業の進め方・方法:
中間試験30%、期末試験40%、提出物等20%(自学自習課題)、受講態度(出席率、授業態度、試験時の態度を加味した結果)10%とし、総合評価で50点以上を合格とする。工学実験・実習Ⅱで取り上げるテーマと重複している内容は本講義では割愛する。各試験は各達成目標に対応した内容の問題を出題する。試験問題のレベルは各到達目標が確認できる程度とする。
注意点:
電気主任技術者認定の必修科目である。
・授業中の居眠りや許可なく携帯電話・スマートフォン・タブレット端末を使用した場合、最終評価点から減点する。
・写しと判断した課題は誰がオリジナルであろうと0点とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンスおよび計測の基礎 講義の進め方等を理解できる。
2週 単位と標準 単位系の基礎とSI単位を理解できる。
3週 直流(電圧・電流・電力)の測定 直流(電圧・電流・電力)の測定法を理解できる。
4週 直流(電圧・電流・電力)の測定
抵抗の測定
抵抗の測定法を理解できる。
5週 抵抗の測定 抵抗の測定法を理解できる。
6週 交流(電圧・電流・電力)の測定 交流(電圧・電流・電力)の測定法を理解できる。
7週 交流(電圧・電流・電力)の測定 交流(電圧・電流・電力)の測定法を理解できる。
8週 インピーダンスの測定 インピーダンスの測定法を理解できる。
4thQ
9週 インピーダンスの測定 インピーダンスの測定法を理解できる。
10週 波形計測、周波数の測定 波形計測、周波数の測定法を理解できる。
11週 波形計測、周波数の測定
磁気に関する測定
磁気に関する測定法を理解できる。
12週 磁気に関する測定 磁気に関する測定法を理解できる。
13週 電磁界の測定 電磁界の測定法を理解できる。
14週 光計測 光の強さ、波長、周波数の測定法を理解できる。
15週 期末試験 本科目について包括的に理解できている。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。3
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。3
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。3
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。3
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。3
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。3
電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。3
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。3
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3
計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。3
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。3
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。3
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。3
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。3
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。3
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。3
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。3
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。3
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。3
電力量の測定原理を説明できる。3
オシロスコープの動作原理を説明できる。3
オシロスコープを用いた波形観測(振幅、周期、周波数)の方法を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合800010010100
基礎的能力3000100545
専門的能力300000535
分野横断的能力200000020