概要:
基本的な情報技術全般の中のコンピュータの特にハードウェアの基礎について学習する。コンピュータの基本構成と動作原理,情報の表現方法,論理回路,記憶装置と周辺機器などの基本知識について学習する。
授業の進め方・方法:
主に教科書を基にしたスライドに沿った授業かつビデオや教材の配信形式で授業を進める。
中間テストまでは一般的なハードウェアの基礎(コンピュータの基本構成など)について学習を行い,中間テスト以降は論理回路で必要なブール代数や代表的なハードウェアについて学習を行う。
注意点:
前提となる知識は必要としないが,コンピュータ概論Ⅱ,マイクロコンピュータ,論理回路と密接に関連する科目であり,しっかりと理解を深めること。
シラバス末尾の評価割合に沿って総合的に評価し50点以上を合格とする。
再試験は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
ハードウェアについて深い知識を学び、ハードウェアについて理解する。
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2週 |
ハードウェアとは |
ハードウェアの定義を学習し,コンピュータの起源とその進化の歴史を理解する。
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3週 |
コンピュータの基本構成と動作原理および現代社会におけるさまざまなコンピュータ |
ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。
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4週 |
情報の表現について(数値) |
整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。基数が異なる数の間で相互に変換できる。整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。
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5週 |
情報の表現について(文字,音声,画像) |
負の数,小数の表現を理解する。文字,音声,画像の表現を理解する。A-D変換,標本化,量子化について説明できる。可逆圧縮,非可逆圧縮について説明できる。誤り検出符号,誤り訂正符号を理解する。情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。
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6週 |
演習課題1 |
自分のレベルに則した演習課題に取り組みこれまで学習した内容を理解する。
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
ブール代数と論理回路 |
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。論理回路を構成する論理演算の基本を理解する。基本となる4つの論理演算の真理値表を作成できる。
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4thQ |
9週 |
ブール代数と論理回路2 |
基本的な論理演算を行うことができる。基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。論理式の簡単化の概念を説明できる。
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10週 |
論理回路と中央演算処理装置 |
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。与えられた順序回路の機能を説明することができる。
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11週 |
論理回路と中央演算処理装置2 |
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。
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12週 |
記憶装置と周辺機器 |
記憶装置の種類と階層を理解する。キャッシュメモリ,仮想記憶について説明できる。メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。
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13週 |
記憶装置と周辺機器2 |
バスの種類と各装置との関係を理解する。代表的な入出力装置とそのインターフェースを理解する。ハードディスク装置の動作原理を説明できる。入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。コンピュータアーキテクチャにおけるトレードオフについて説明できる。
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14週 |
演習課題2 |
各自,後半で学習した内容から演習課題を作成し,授業内容について理解を深める。
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15週 |
演習課題3 |
演習課題2で作成した課題を基本とした問題に取り組み,授業内容について理解を深める。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | 整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | 後3 |
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | 後3 |
整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。 | 3 | 後3 |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 3 | 後3 |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 3 | 後8,後9 |
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。 | 3 | 後8,後9 |
論理式の簡単化の概念を説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。 | 3 | 後10 |
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。 | 3 | 後10 |
与えられた順序回路の機能を説明することができる。 | 3 | 後10 |
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。 | 4 | 後2 |
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 4 | 後12 |
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 4 | 後12 |
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 4 | 後12 |
コンピュータアーキテクチャにおけるトレードオフについて説明できる。 | 4 | 後13 |
コンピュータシステム | ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。 | 3 | 後4 |
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。 | 3 | 後13 |
システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。 | 3 | 後13 |
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。 | 3 | 後11 |
情報数学・情報理論 | 集合に関する基本的な概念を理解し、集合演算を実行できる。 | 2 | 後8 |
集合の間の関係(関数)に関する基本的な概念を説明できる。 | 2 | 後8 |
ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。 | 3 | 後8 |
コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。 | 2 | 後4 |
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。 | 2 | 後4 |
情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。 | 3 | 後4 |
その他の学習内容 | メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。 | 3 | 後13 |