到達目標
古代から近代にいたる日本の歴史的事象の大局を把握し、各歴史的事象の間にある因果関係を考察できる。また、日本の歴史的経緯が現代の日本社会にいかなる影響をおよぼしているのか推測する力を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
基礎的な歴史事象の認識する力 | 歴史用語等を多く習得しており、かつ、同用語等を駆使して各時代の特質を説明することができる。 | 歴史用語等を習得しており、同用語等の意味も理解することができる。 | 左記ができない。 |
歴史事象間の因果関係の考察する力 | 各時代の政治・社会情勢がどのような事件引き起こし制度を生み出したか、またその制度や事件が、次世代のどのような政治・社会現象を起こす原因となっているか、その経緯脈絡を説明することができる。 | 各時代の社会情勢を特徴づけている原因を説明することができる。 | 左記ができない。 |
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学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般的な座学講義形式。教科書は、授業内容を確認する一手段として使用。
授業の進め方・方法:
日本史を軸に関連する世界情勢も織り交ぜながら、おおよそ原始時代から近代社会成立までの政治・社会情勢を、時系列に従って説明してゆく。教師からの説明にあたっては、黒板を多用する。学修単位科目であるため、課題・歴史事象ポートの提出は必須。
注意点:
受講学生は、板書や教師の発言、授業中の質疑応答の授内容等を各自で「記録」し、評価考査の試験望むとよいだろう。「記録」につては、受講学生“各自の範囲”での自学自習に資する目的である場合に限り、撮影・録音を行ってもかまわない。評価は定期試験60%(前期末・学年末試験 各30%)、課題・レポート等の提出物30%、授業の出席状況や態度10%の割合で行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 原始時代(旧石器~弥生時代) |
旧石器~弥生時代の遺跡・遺物の特徴をふまえ、弥生時代から生産経済”の段階に入ったことを説明できる。
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2週 |
原始時代(弥生時代) |
弥生時代の埋葬施設や集落跡の特徴をふまえ、当時の社会に“階級分化”や“集落間闘争”が発生したことを説明できる。
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3週 |
原始~古代(弥生~古墳時代) |
〇中国歴史書が日本の小国について記述する理由の一つに、“自国支配体制の安定化”があったことを、「中華思想」・「有徳君主」・「朝貢」・「返礼」等の語句を用いて説明できる。 〇倭の小国や朝鮮半島諸国の情勢をふまえ、東アジア諸地域が中国王朝に行う「朝貢」には、周辺地域に対する優位性を保つ意図があったことを説明できる。
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4週 |
古代(古墳時代) |
「筑紫国造磐井の乱」や「仏教崇拝論争」等の事件をふまえ、古墳時代後期にあたる6C~7C頃には、朝廷の勢力が動揺していたことを説明できる。
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5週 |
古代(飛鳥時代) |
〇“遣隋使派遣”・“大化改新断行”等の歴史事象をふまえ、朝廷がが中国制度の導入や中国王朝との対等化を通して勢力再建をはかったことを説明できる。 〇“日本貴族の出現は大宝律令によって始まる”と言えることを、「官位相当制」・「蔭位の制」等の用語を用いて説明できる。
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6週 |
古代(奈良時代) |
〇8世紀前半の鎮護国家政策について、その成立背景に“天然痘の流行”や“藤原広嗣の乱発生”があったことを説明できる。また、政策実現のために、「国分寺建立の詔」や「大仏造立の詔」が発せられたことを指摘できる。 〇「宇佐八幡宮信託事件」等の用語を用い、奈良末期に仏教が政界に介入していたことを説明できる。また、こうした仏教勢力を政界から排除するために“遷都”という手段が講じられたことを説明できる。
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7週 |
古代(平安時代1) |
〇10世紀中頃における“幼帝の出現”をふまえ、平安時代における「摂政」と「関白」の職務上の相違を説明できる。 〇奈良~平安時代の地方社会の変質をふまえ、地方武士団が出現したことを、「墾田永年私財法」、「国司」等の語句を用いて説明できる。
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8週 |
古代(平安時代2) |
〇院政を行った上皇達が、政権を掌握し続けるにも関わらず敢えて譲位することのねらいを、“皇位継承の安定化”と関連付けて説明できる。 〇12C中頃に武士が政治的発言力を強めてきた原因を、「保元平治の乱」と関連付けて説明できる。
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
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2週 |
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3週 |
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4週 |
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5週 |
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6週 |
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7週 |
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8週 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 態度 | | | | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 30 | 10 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 20 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 40 |