概要:
ネットワークプロトコル及びその階層化、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)等、コンピュータネットワークの構成について学習する。また、ネットワークプロトコルの機能について、各階層ごとに学習する。そして、実際の情報ネットワークに関する知識を身に付けることを目的とする。そして、必要に応じて企業で情報ネットワークとその応用を担当していた教員が、その経験を活かし、実際の情報ネットワークの構築や運営について講義形式で授業を行うものである。令和3年度は遠隔授業の形式で対応する。
授業の進め方・方法:
毎回の授業のあと、演習問題を提出してもらう。そして、必要に応じて企業で情報ネットワークとその応用を担当していた教員が、その経験を活かし、実際の情報ネットワークの構築や運営について講義形式で授業を行うものである。教科書や講義の資料、インターネットなどを利用して知識を深めることを目指す。
授業中の演習問題など15%、課題・レポート15%、試験70%(中間:35%、期末:35%)で評価し、60%以上を合格とする。
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、ネットワークシステムの構成、ネットワークアーキテクチャー、OSI参照モデル、TCP/IP |
ネットワーキングの背景、様々な層、OSI参照モデル、TCP/IPなどについての基礎知識を持つ
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2週 |
OSI参照モデル、TCP/IPの各層の役割 |
ネットワーク層の役割について説明できる
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3週 |
物理層の様々な媒体、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバー、赤外線、電波、Bluetooth, ZigBee,マイクロ波など |
物理層の様々媒体、規格、について説明できる
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4週 |
物流層のプロトコル、ISDN、ATM、Ethernet、xDSL、CATVなど伝送方式、同期と非同期、ベースバンドとブロードバンドなど |
媒体を利用した通信方式、物理層やリンクのプロトコルについて説明できる
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5週 |
データリンク層のフレームの構成、データリンク層の機能、誤り制御、パリティチェック、ハミング符号、巡回符号、フロー制御等 |
データリンク層の様々な機能及びアルゴリズムについて説明できる
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6週 |
データリンク層の主要プロトコル、HDLC、イーサネット、MACアドレス、多重化、CSMA/CD方式、衝突、トークンリング等 |
データリンク層の様々なプロトコルや多重アクセスについて説明できる。
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7週 |
データリンク層(無線)IEEE802.11,媒体の共有、CSMA/CA,隠れ端末、さらし端末、RTS, CTS,コンテンション等 |
無線媒体の通信方法、無線LANプロトコルの詳細について説明できる
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
ネットワーク層のプロトコル、IPデータグラムとIPアドレス、IPv4,IPアドレスのクラス、サブネットとマスク、デフォルトゲートウェイ等 |
IP層、IPアドレスの様々種類、IPv4、サブネットワークの詳細について説明できる。サブネットのアドレスの割り振りできる。
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10週 |
IPアドレス管理、ルーティングテーブル、ダイナミックルーティング、ARP, DHCP,ICMP,DNS,マルチキャスト、IPv6 |
ルーティング方法、IPアドレスの管理、ARP, DHCP, ICMP, DNS,IPv6等について説明できる。
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11週 |
トランスポート層プロトコル、TCPとUDP TCPコネクション確立、輻輳ウインドウ、Slow Start, MSS |
トランスポートの様々なプロトコル、それらの応用、TCPの輻輳ウインドウ、Slow Start, MSS等について説明できる。
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12週 |
Slow Start 閾値、輻輳回避、確認応答、RTT,再送タイムアウト、重複確認応答、早期回復、TCP Tahoe, TCP Reno |
Slow Start 閾値、輻輳回避、RTT,再送タイムアウト、重複確認応答、早期回復、TCP Tahoe, TCP Reno等について説明できる。輻輳ウインドウのパターンからTCP TahoeとTCP Renoを判別できる。
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13週 |
複数のセグメントの損失、TCP New Reno, TCP SACK |
複数のセグメントの損失の状況、TCP New Reno, TCP SACKについて説明できる。
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14週 |
, アクティブキュー管理(AQM)、ECN,無線リンク上におけるTCP性能の問題、Snoop TCP, 遅延重複確認応答等 |
アクティブキュー管理、ECN,無線リンク上でTCPの問題、Snoop TCP, 遅延重複確認応答等について説明できる。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | コンピュータシステム | ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。 | 4 | |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 4 | |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 4 | |
無線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 4 | |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 4 | |
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。 | 4 | |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 4 | |
基本的なフィルタリング技術について説明できる。 | 4 | |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 4 | |
その他の学習内容 | データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | |
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。 | 4 | |