システム制御

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 システム制御
科目番号 0152 科目区分 専門 / 分野必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 創造工学科(情報コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 システム制御の講義と演習(日新出版)中溝、小林、共著
担当教員 栁本 憲作

到達目標

現代制御理論が基とする多入力・多出力のシステムにおける考え方や制御系設計理論を理解することを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1与えられたシステムを状態空間表示に構築できる。状態空間表示への変換方法は理解している。システム方程式の意味がわからない。
評価項目2システムの可制御性/可観測性を判別できる。判別方法は知っている。判別方法を知らない。
評価項目3システムの安定性について判別できる。内部安定、入出力安定は理解している。内部安定と入出力安定の違いがわからない。

学科の到達目標項目との関係

(D) 専門分野の知識と情報技術を身につける。 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代制御理論が基とする多入力・多出力のシステムにおける考え方や制御系設計理論の基礎となる数学的手法を基礎として、システムの状態変数表示、システムの等価変換、可制御性と可観測性、安定問題、極配置問題について学習する.
授業の進め方・方法:
*授業は、隔週2時間の講義形式で行う.
*毎回、講義のポートフォリオの提出を義務づける.総合評価10%である.
*課題レポートの提出を義務付ける.総合評価20%である.
注意点:
*システム制御では、多入力・多出力を扱うため、行列や行列式の知識が必要である.行列の四則演算、逆行列、固有値、固有ベクトルなど復習をしておく.
*再試験について:「不可」となった者のうち、総合評価成績が50点から59点だった学生に対しては、1回のみ再試験を実施する。ただし、未提出の課題がある者については再試験は行わない。

事前・事後学習、オフィスアワー

事前・事後学習:授業の概ね2日前に講義資料を送付する。毎回の授業において、ホームワークの課題を課す。レポートにて提出を求める。
オフィスアワー:講義、課題などに質問がある場合、常時来室可。(情報コース第2教員室、音響応用研究室)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
分野必修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 システムの状態空間表示 与えられたシステムの状態空間表示(システム方程式)が構築できる。
2週 システムの状態変数による表示 入出力の微分方程式から、状態変数を用いて、状態方程式を構築できる。
3週 極配置問題 倒立振子の制御を例に状態フィードバック制御を理解できる。
4週 可制御性 システム方程式を用いた可制御性が理解できる。
5週 対角化と可制御性/可観測性 与えられたシステムの可制御性/可観測性を判別できる。
6週 安定問題 内部安定と入出力安定について、与えられたシステムの安定判別が行える。
7週 学年末試験
8週 答案返却、解説、回収
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。4
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。4
システムの過渡特性について、ステップ応答を用いて説明できる。4
システムの定常特性について、定常偏差を用いて説明できる。4
システムの周波数特性について、ボード線図を用いて説明できる。4
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700001020100
基礎的能力30000101050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000