国語Ⅰ

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 国語Ⅰ
科目番号 0009 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 創造工学科(化学・生物コース) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 大修館書店『国語総合改訂版現代文編』、大修館書店『国語総合改訂版古典編』、準拠学習課題ノート2冊、三省堂『新明解国語辞典(第7版)』
担当教員 加田 謙一郎

到達目標

1.論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。
2.古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。
3.科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解し、口頭発表できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。それを通して読書習慣を身につけることができる。論理的な文章を読み、論旨を理解・要約し、意見を表すことができる。また、文学作品を読み、作者の意図を的確に汲み取ることができる。論理的な文章を読み、論旨を理解・要約ができない。また、文学作品を読み、作者の意図を汲み取ることの必要性を理解できない。
評価項目2古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。それを通じて、身近な問題に関して、他者のありように理解を示す姿勢を持つことができる。古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解し、自己の考えを深めたり広げたりできる。古文・漢文を読み、自国の異なる時代の文化や異なる国の文化の一端を理解できない。
評価項目3科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解し、口頭発表できる。多角に敵に課題を把握し、物事のプラス面とマイナス面を公正に理解することができる。科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解し、口頭発表できる。科学・技術等に関する課題に対して、情報を収集し、それを的確に分析・理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業の主目標は、他者とのコミュニケーションの基本となる日本語能力の、総合的な向上を図ることである。具体的な副目標は次の3点である。1 「情報を正確に受け取る力」(〈聞く能力〉および〈読む能力〉)育成。2 「情報を正確に伝達する力」(〈書く能力〉および〈話す能力〉)育成。3 コミュニケーションの基本となる協調性の涵養。課題提出・小テストは目標達成のため、適宜行う予定である。国語辞典は各自用意すること。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進める。またグループワークを中心とした演習形式の授業もある。
注意点:
授業はあらかじめ、予習をしてから臨むこと。ノートは必ずとること。なお、国語辞典(紙媒体・中学校で使用したものも可)は各自用意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 国語Ⅱを受講する目的、到達目標を説明できる。
2週 表現(一)自分を振り返ってみよう 新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。
3週 表現(二)自分を振り返ってみよう 同上
4週 表現(三)他者と話をしてみよう 合意形成のために会話を成立させることができる。
5週 評論(一)「富士山のカタチ」 文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。
6週 評論(二)「 同上
7週 評論(三)「自由な主体に必要な『尋ねあい』」 同上
8週 評論(四)「人は独創的でありたいか」 論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解できる。また、それに対する独自の意見を持つことができる。
2ndQ
9週 理学者Xからの手紙(一) グループワークを行い、議論の前提条件を明示できる。
10週 理学者Xからの手紙(ニ) 複数の情報を整理・構造化できる。
11週 理学者Xからの手紙(三) 課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。
12週 古典入門(一)「児のそら寝」 古典読解を通して、古典文学に親しみ、個人の生活を偲ぶことができる。
13週 古典入門(ニ)「絵仏師良秀」 同上
14週 古典入門(三)「猿、恩を知ること」 同上
15週 古典入門(四)「竹取物語」 同上
16週
後期
3rdQ
1週 小説(一)「羅生門」 小説を読み、コミュニケーションに必要な「聴く・読む」ことの基本姿勢を学び、実践できる。
2週 小説(ニ)「羅生門」 同上
3週 小説(三)「羅生門」 同上
4週 表現(四)「羅生門」の推薦文を書いてみよう 推薦文の書き方を学ぶ。「構成メモ」を作成し、実際に推薦文を書く準備ができる。
5週 表現(五)「羅生門」の推薦文を書いてみよう 小説の情景描写・心理描写をまとめ、「構成メモ」を活用して推薦文を書くことができる。
6週 評論(五)「他者を理解するということ」 相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。
7週 評論(六)「空気を読む」 同上
8週 漢文入門(一) 漢文の特色を知り、訓読の決まりを理解する。
4thQ
9週 漢文入門(ニ)故事成語 故事を読み、漢文の世界に親しむことができる。
10週 表現(六)自分の趣味を紹介してみよう あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる
11週 表現(七)自分の趣味を紹介してみよう 課題に対応した「ポスター」を製作できる。
12週 評論(六)「知る」ことと「わかる」こと 論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解できる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
13週 評論(七)「グローバル化とグローバリズム」 同上
14週 評論(八)「自然と人間関係をとおして考える」 同上
15週 小説(四)良識派 文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2後15
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2後15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2前16
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2前16
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2前2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2前2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2前4
他者の意見を聞き合意形成することができる。2前4
合意形成のために会話を成立させることができる。2前4
合意形成のために会話を成立させることができる。2前4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2後10
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2後10
複数の情報を整理・構造化できる。2
複数の情報を整理・構造化できる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2前11
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2前11
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2

評価割合

試験課題提出相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力6030000090
専門的能力0000000
分野横断的能力000100010