1. 化学工学量論(単位、物質収支等)、および単位操作の基本的内容について理解し、各種の計算ができる。
2. 流体輸送について、基本的な単位操作を理解するための基礎を理解している。
概要:
化学工学は化学工業を支える化学プラントに用いられる装置・機器、およびそこにおける化学反応・物理現象について学ぶ科目である。これらの装置および現象等を理解するために、3年次には物質収支、液体と気体の流れについて授業を行う。
授業の進め方・方法:
この授業は講義形態で行う。教科書の内容で授業を行うので、予習および復習を行うこと。授業中に小テストおよび演習等を行うので理解度を確認して、理解していないところは復習すること。また、適宜、課題を課すので理解を深めること。
定期試験80%(後期中間40%、学年末40%)、受講態度10%、小テストおよび課題等10%で評価し、総合評価50点以上を合格とする。試験問題のレベルは、教科書の問題、配布資料、課題、小テストの内容と同程度とする。再試験を行う場合、試験回数は1回である。
注意点:
基礎的な数学および化学を用いて学んでいく科目であるため、四則演算、方程式、化学反応式について復習しておくこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 化学工学 | SI単位への単位換算ができる。 | 4 | |
SI単位への単位換算ができる。 | 4 | |
物質の流れと物質収支についての計算ができる。 | 4 | |
物質の流れと物質収支についての計算ができる。 | 4 | |
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。 | 4 | |
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。 | 4 | |
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。 | 4 | |
管径と流速・流量・レイノルズ数の計算ができ、流れの状態(層流・乱流)の判断ができる。 | 4 | |
流れの物質収支の計算ができる。 | 4 | |
流れの物質収支の計算ができる。 | 4 | |
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。 | 4 | |
流れのエネルギー収支やエネルギー損失の計算ができる。 | 4 | |
流体輸送の動力の計算ができる。 | 4 | |
流体輸送の動力の計算ができる。 | 4 | |
蒸留の原理について理解できる。 | 4 | |
蒸留の原理について理解できる。 | 3 | |
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。 | 3 | |
単蒸留、精留・蒸留装置について理解できる。 | 4 | |
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。 | 4 | |
蒸留についての計算ができる(ラウールの法則、マッケーブシール法等)。 | 3 | |
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。 | 3 | |
基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。 | 4 | |
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。 | 4 | |
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。 | 3 | |
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。 | 4 | |
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。 | 3 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 化学工学実験 | 流量・流速の計測、温度測定など化学プラント等で計測される諸物性の測定方法を説明できる。 | 4 | |
液体に関する単位操作として、特に蒸留操作の原理を理解しデータ解析の計算ができる。 | 4 | |
流体の関わる現象に関する実験を通して、気体あるいは液体の物質移動に関する原理・法則を理解し、物質収支やエネルギー収支の計算をすることができる。 | 4 | |